香川の遊び場

神村の湧水

高松にも美味い名水はありますぞ。

「どんなに渇水になっても涸れない湧き水が高松にもあるよ。西植田の山の中に。」と教えたれたのは10年以上前。当時、慣れない車で峠道を上って、間違ったかなと思った時に見つけた湧き水は、なんとも言えず、冷たく美味しかった。旨いコーヒー豆を手に入れたので、旨い水を汲みに「神村の湧水」に向かった。

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東植田の小学校を南に向かい、西植田方面へ右折する。鍵面池を越えてしばらく進むと、菅沢方面への道があるので、そこを左折、南方向へ。道は狭いがところどころにかわす場所もあるので対向車が来てもあわてないように。途中、棚田や炭窯の後などもあって、懐かしい感じのする里山風景が続く。高度を上げて行き、何度かヘアピンカーブを越えると、道の南側、山側に目指す神村の湧水が見えてくる。

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不動さんがあるので、見逃すことはないだろう。湧水は二本のホースから出ており、わずかに混じる不純物を漉すために常連の方が布をつけてくれている。雨の後でもないのに、水量はかなり豊富。僕は500mのボトルを一個に、ポリタンを持参していたのだけど、あっと言う間に満タンになった。冷たい水で顔を洗って、手ですくって口に運ぶ。つめたーい。

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少し道を進んだところに東屋があり、高松方面が展望できる。まるで箱庭のようだ。実質、高松を見下ろすには最高所に近いのではないだろうか。展望を楽しみつつ、珈琲をいれる。汲み立ての高松最南端の湧き水が、やがていい香りと共に茶褐色になってパーコレーターから吹き上がる。

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住所    :香川県高松市西植田
駐車場   :道路脇に数台。展望台側に数台駐車スペース
アクセス  :東植田小学校より車で約20分

前山・大師の水

飲めば無病息災。結願寺前の湧き水

2005年の夏は香川は大渇水。日々節水なわけですが、こういう時こそ水のありがたみがわかるもの。スーパーでもミネラルウォーターが飛ぶように売れています。美味しい水が飲みたくなりますね。今回は、高松から比較的近い名水、さぬき市前山の「大師の水」を訪れてみることにしました。

高松からなら県道10号の長尾バイパスから、県道2号の志度山川線を南へ。大窪寺方面を目指します。前山ダムを過ぎて、道の駅ながおを横目に、峠道へ。くねくねと気をつけて上っていき、もうすぐ額峠というところの道の山側に「大師の水」があります。コンクリートの囲いがあって、自然の岩肌がのぞいているところ。

大師の水

先客の車が2台。常連のおじさんとおばさんが大きなポリタンクに汲んでます。僕はというと手ぶら。ということもあって、着くやいなや、「ほい。」と柄杓をもらいました。汲むのではなくて飲む人はこの柄杓なわけですね。お礼を言って飲んでみると冷たい!!背後のヒノキ林を通って湧いているようですが、なんでこんなに冷たいんでしょう。

大師の水

飲むと無病息災ということなので、胃腸を壊しぎみの僕には持って来いですね。ただし、「飲用には沸かして飲んでください」との注意書き・・・。まぁ、柄杓一杯程度は問題無しです。話を聞くと、常連さんは週に3回は来る人が多いとのこと。ポリタンク持って水を汲みに行く場合は、それなりの待ち時間を見ないといけないかもしれませんね。水は一箇所しか出てません。

大師の水

「大師の水」という湧き水は四国はもとより全国のいたるところにあります。ただ、この前山の「大師の水」は「水仏さん」として清水地蔵が祭られ、年中野花が絶えず、ろうそくが灯され、大事に大事にされているのがわかります。結願寺である大窪寺を前にしての「大師の水」。何人のお遍路さんの喉を癒してきたのか想像もできませんね。

前山ダム

もう一杯お代わりをして、「大師の水」を後にしました。今度来るときは僕も泡盛の水割り用に、ポリタンを持参せねばなりません! 帰路、前山ダムを見学し、道の駅ながおで毎日行われている「遍路朝市」をのぞきました。地元で取れた野菜や竹細工、竹炭などが驚きの価格で販売されていますよ。

遍路朝市

住所    :香川県さぬき市前山
電話番号  :0879-43-2539(さぬき市総務部広報課)
駐車場   :道路脇は数台。危険なので、南へ50mのところに広場有
アクセス  :県道2号志度山川線、額峠北200m

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