ウェブとかあれこれ

 2007年2月 »

ネットから遠い学生たち

現在、ひとつの大学と、ふたつの専門学校で非常勤でネットやらウェブやらの講師をやってるんですが(2006年度の話)、僕の講義はどちらかというと双方向性の高いインタラクティブタイムでして、学生の反応を様々な方法で確認しつつ進めていきます。

テレビを見ないし、あえて学生世代の話題を追っかけてもいないので、話題が微妙にあわないのはいいんですが、ネットの中での生活もそこそこやっている僕にしてみれば、ちょっと戸惑うことがあります。

それは、学生たちがあまりネットになじみがないということ。

世間的にはネットを賑やかせているのはチュウボウ(中学生)やら、生まれながら気がつけばネットがそこにあった平成生まれの連中のはずなんですが、僕が講義している学生たちは何やら縁遠い世界の話らしい・・・。これは地方だからでしょうか?

マナーも含めたネットリテラシーが高くないのは、まぁいいと思うのですが、聞いてるとネットへの接触時間が圧倒的に短い。「なんでそんな学生がウェブの講義とか受けてるんだ??」と怪訝な表情になってたかもしれません。地方とはいえ、回線環境など地理的なハンディは少ないと考えられます。第一の理由は「あんまり興味がない」ということのようです。それゆえ、「自分用のパソコンがない」。接触しないから未知の世界になっているようです。学生になるタイミングで「必須なんだよ」的外部圧力でもあれば購入したのかもしれませんが(この場合、費用負担者は親)、学生になってしまっては「バイトで買いなさい」となって、携帯代やらゲームソフト(DSなど)よりも、パソコンは後回しなのですね。

それでも、YouTubeなどが話題になってるので、「欲しいのは、ほしい」とのこと。mixiやらの流行で、携帯を使ってネットの世界に足を突っ込んでいる学生はもちろん増えています。ただ、mixi以外での接触時間が短いことが影響しているのか、はたまたコミュニケーション能力の問題なのか、mixi上で「突然死」というか、「引き篭もって」消えてしまうパターンも学生世代には多いですね。

情報収集をする必要がない学生に「ネット使えよ」と言っても無理ですから、コミュニティなどに活路があるのでしょうが、まぁ、みんな、これも就職活動に向けたトレーニングだと思って、もう少し触ってみたほうがいいんじゃないかな?無駄な投資じゃないと思うよ。

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