ウェブとかあれこれ
不況期こそ攻めの姿勢で
2008年12月08日 14時17分
「不況がきたーーーっ!」と言いまくるやつが一番の戦犯だと言われております。景気は気分のものでもあるので、まったくその通りなのですが、ただ、今僕らが入り口にたっている景気低迷は、バブル崩壊や、その後の金融危機を経験してきたものとしてもなにやら底深く、恐ろしく感じてしまいます。世界中で元気なセクターがなくなっているのも原因でしょうか。
現在のところ、ウェブを取り巻く業界にまで影響が及んでいるのかというと、これからってところでしょうか。既に来年度の予算を削減すると表明されている会社様もありますし、より投資対効果を高めるため、データ解析を主とした包括的な契約に変更したいというご依頼もいただいております。
僕の感じるところ、「他もやってるからとりあえずホームページ持っておこうか。他もリニューアルしたからそろそろリニューアルしようか」という消極的なウェブへの姿勢の会社様は、しばらく予算凍結という感じです。そうではなく、営業戦略、商品戦略の中枢としてウェブの位置づけを考えられている会社様は、今こそウェブを強化して、社内の仕組みも見直し攻めに打って出るようです。二極化が進んでいます。
攻めをされる場合、イニシャルコストは何がしか準備されていることが多いのですが、ウェブで結果を出すには、ランニングコストも重要です。兵糧が切れてはいかに巧妙な戦術を描いていても続きません。そのあたりの作戦会議にはぜひ私どもをお呼びください。名軍師とまではいきませんが、ご一緒に悩み、がんばり、笑顔することができると考えています。
ゆるやかな組織のネット活用
2008年12月08日 14時16分
プライベートでいくつかのNPOとかボランティア関係の任意団体に入っています。構成メンバーの関係で、よく「IT周辺」とか「ネット広報関係」を任されることが多いのですが、仕事っぽくなると嫌なので逃げることも多々・・・。
それでも、10年以上前から、「拘束力の弱いゆるやかな組織ほど、ネットとアジトは必要だ」と言い続けてきましたんで、仕方なく「ネット広報担当」を引き受けることになります。
NPOなどでのネットの使い方の具体的な例は、
・会員間の連絡手段としてのメーリングリスト
・会員獲得手段としてのウェブ
・見込み会員に向けたメールニュース
・活動記録の場所としてのブログ
・議論の場所として、親睦の場所としてのSNS
など、多岐に渡ります。ウェブ自体は、「即時性を伴った情報発信のしやすさ」を第一に考えて、何がしかのCMSを主体に作ることが多いですね。慣れの関係でMTやWordpressなどのブログエンジンを利用します。
ただ、すべてネットで完結するスタイルで進めていると、受益対象者でも零れ落ちる人が出てきます。自治体との連携や既存メディアもうまく活用して接点を持ち、適宜ネットへのリテラシーを高めるお手伝いをするなどして拾い上げる取り組みも大事ですね。
運用していく中で見えてくるウェブサイトの可能性
2008年12月08日 14時15分
ウェブのビジネスにおいては作って終わりではなく、そこからがスタートで、 新規、あるいはリニューアルオープンしたサイトはあくまで「仮説」に基づく ものでしかありません。仮説が本当にどこまであってるかどうか検証しながら 改善を積み重ねる必要があります。
しかし、予算の持ち方として、リニューアル費などイニシャルコストは見てい ても、ランニングコストは軽視しているケースがほとんどです。内製かアウ ト ソーシングかは別として、何がしかのメンテナンス費用やリスティング広告な どの費用も最初に見当をつけておく必要があります。ウェブ制作会社などとよ く 話し合って、ゴールまでにはどんなことが必要なのか洗い出しておいて、優 先判断必要です。
僕たちのお客様でも、ランニングコストの予算を確保してもらっていて、共に 改善を進めているうちに、ネットの中におけるお客様の会社のポジションが 見 えてきて、ウェブサイトをより戦略の中枢に置いて考えられるようになったと いう話をよくお聞きします。当初はパンフの代わりぐらいに考えてはじめたの が、今では営業の見込み客集めのメインインフラになったり。
運用していく中で見えてくるウェブサイトの可能性に注目してみましょう。
接近戦主体でリピーター客へ
2008年12月08日 14時14分
僕の母は長年、散髪屋さんをやってるんですが、固定客はもう10年どころか、30年、40年のベテラン揃いで、僕の母への忠誠度はなみのものではありません。「もういまさら他で髪や切れん」という方々ばかり。祖父の代からのお客さんもいますしね。だいたい80人ほどの固定客がいるそうで、これで70歳前の母でもまだまだ現役で十分というかけっこうな金額を稼ぐわけです。
業種、商材、顧客単価にもよりますが、どれだけのリピータ、固定客がいれば安定するのかということを考えることは重要です。毎月と言う意味で、10社でOKでしょうか?100人でOKでしょうか?3,000人は必要でしょうか?
ある程度その人数なりが明確になってくれば、新規の獲得手段の戦術と、リピーターとして維持する戦術を考案することになります。その際、インターネットが演じる役割はそれぞれ別物です。SEM、ランディングページ、blog、SNSなどを総動員してそれぞれの戦術をたてないといけません。もちろんネット以外も総動員です。その際、できるだけ接近戦の戦術を選ぶことが大事でしょう。コンタクトポイントなしでは忘れられてしまいます。
本物のコンテンツが重要な時代
2008年12月08日 14時13分
世の中の不況突入モードがなんともすさまじいですね。と言っても、昔の金融不安時のような悲壮感もありません。みんな、「ゆでガエル」状態なんでしょうか?それとも、今回は震源地が米国で、激震地がヨーロッパってことで、相対的に痛みが低く感じられそうなのでしょうか。株価が下がっている理由は、欧米の投資筋がひきあげまくってるのが原因でしょうが、まだまだ日本は大丈夫って感が強いのかもしれません。
ただ、長期的に見て景気が悪くなることは避けられそうにありませんね。そうなってくると、情報にもどこまで本物か、本気なのかが問われるのではないかと思います。
かくいう僕たちも、今、ちょっとプロジェクトを組んでるのですが、その際は、数を揃えるとか、キャッチーなことをするというよりは、想いをまずは練り上げて、参加するメンバーがその想いを共有し、時代を肌で感じた上で、世の中のためになる本物のコンテンツ、本気のコンテンツを出していかないといけないなと痛感しています。検索エンジンの精度があがればあがるほど、「本物」にたどり着くスピードも速くなると信じています。
生き残るためというよりも、世の中に問うと言う意味で「本物」が重要な時代だと感じています。
絞って絞って客層も絞る
2008年12月08日 14時12分
その市場において、圧倒的なシェア1位以外は、大手企業が行うような戦略でビジネスを進めていたら、ジリ貧になるということはよく言われます。では、どうすればいいのでしょうか?まずは、「商品」や「地域」を絞り込んで、市場を狭くすることです。そしてその中で1位を目指すことでしょう。圧倒的1位になったなら、少し範囲を広げたり、深堀したり。
インターネットを使った戦略も同じです。エリアにおいては通販など多少考え方は違いますが、基本は絞ることです。これは、「客層」に関しても同様です。客層も、絞り込めば絞り込むほど成功確率は高くなります。
僕自身のことですが、1997年に、シーカヤックだけの専門店をネットに開店して、しかも、初心者だけを対象にしてサイト作りをしました。正直バイト君とともに、片手間でやっていたのですが、自分たちもシーカヤックに関しては初心者だったため、メーカーの人に疑問点を質問してはそれをそのままサイトに反映するという毎日。大型重量級の製品なのに、当時としては非常識な「送料無料」にしたこともあって、オープンして最初の夏は月に300万円ほど売れました。単価が高いこともあって、粗利の中で十分送料など吸収できたわけです。
今にして思えば、まだシーカヤック専門店などなかった時代で、競合がほぼゼロだったことと、初心者向けに絞ったことが成功要因でした。
が、その後、僕が職を変えたのと、仕入れ先が廃業したので残念ながらそのショップも閉店したのですが・・・。
情報を発信して、貢献する
2008年12月08日 14時11分
僕がインターネットに関わりだしたのは、1993年頃、営業先の文部省の研究機関や大学で「JPNIC」やら「TCP/IP」やらわけのわからない言葉を聴くことが多くなった時期でした。その後、自分自身メールアドレスを取得し、時には情報発信する側にまわったのですが、当時はインターネット自体をみんなの共有資産とするような雰囲気があったため、極力ネットワークに負荷をかけないことを重視していました。その名残というわけでもないのですが、僕は今でも「もったいない」精神がネットに対してどこかあります。
そんなこんなで、僕のことを、「森田はテキスト重視で、あんまり画像や動画を大事に思っていない」と言う方々がいます(笑)。まぁ、半分当たってますが。
ただ、「みんなのネットを利用させてもらっている」を前提とすると、僕が一番重要視しているのは、「情報をもらいっぱなしは駄目!」ということです。ちゃんと世界に対して情報を発信し貢献しないとインターネットが始まった精神に反していると考えます。
なので、有効な情報としてそれを受け取る人が方々がいるならば、画像も動画も重要です。美味しい食材に関する情報を届けるために、「美味しそうな、よだれがでてきそうな画像」を使うのはぜひとも必要なことでしょう。
直販、継続のお客様を増やす
2008年12月08日 14時09分
新規のお客様を見つけることは大変手間もコストもかかることです。ここが苦手なために、技術力があっても直販営業にあまり手を出されない方が多いですね。代理店が入っても、結局は丸投げという業種が多いにも関わらず。
本当に利益をもたらし、Win-Winの良好な関係を気づくには、「直販」取引主体で、「継続」取引を行ってくれるお客様を増やすことだと思います。エリアやターゲットを絞って、何度も何度も足を運ぶ。もちろん、成功率を高めるために、売るためのトレーニングが欠かせません。
と、書いていると、やっぱり苦手な方には苦手な話ですね。
しかし、中小企業が生き残るためには、「直販」、「継続」は押えておきたいキーワードです。
その「直販」の新規顧客を見つけ、「継続」取引につなげるツールとしての代表格が今ではネットだと考えられます。ネットですので厳密にエリア戦略をとる必要はありませんが、その後、訪問面会を前提に新規取引が始まる商材の場合は、「移動時間」という無駄が発生しますので、何がしかのエリア戦略は展開したほうがよいでしょう。加えて、ターゲットの絞込みはぜひとも行わないといけません。ターゲットにあった商材は準備されているでしょうか?
戦術の前に、まずは戦略。増えないキャッシュを嘆く前に、まずは戦略を見直してみてはどうでしょうか?
ブログはどこではじめる?
2008年09月08日 13時38分
お客様でブログを使って情報発信したいというご相談を受けることは多いのですが、その際、
・大手のブログサービスを利用して無料で始めるのがいいのか?
・独自ドメインのサイト(以下、本サイト)中で構築するのがいいのか?
という選択肢がよく聞かれます。ブログサービスを利用するメリットは、すぐはじめられることと、そのブログサービス内での露出効果で一定の集客を集められると言うことでしょう。また、本サイトに対してリンクを張ることになるので、一定のSEO効果もあります。
本サイトの中でブログ構築をおこなうメリットは、サイトに対してSEO的な集客が期待できることと、デザイン自由度が高くて、目的ページへの誘導も可能と言うことでしょうか。
僕はブログの役割は、インターネット上における「信頼創造装置」だと考えていますので、信頼を創造する場所はどこにあってもかまわないと思います。ただ、信頼創造をするだけの自信がある人は、長期的な視点からは、本サイトの信頼創造につながるわけですから、独自に構築されることをお薦めしています。ほぼ毎日書いていると、三年で1,000エントリーにもなるわけで、これだけの情報発信力をアーカイブとして、自社のサイトの中に持っていることは強力な武器になります。
ウェブのデザインは変わっても、ぜひこの情報ストックは再利用をして、情報発信力をキープしてみてはどうでしょうか?
SMOはストーリーから
2008年09月01日 13時29分
ウェブで結果を出すために取る戦術として、SEO、SEM、PR、LPOなどはメジャーな手法として、解析などと組み合わせて広く活用されていますが、SMO、つまり、「ソーシャルメディア最適化」となるとまだまだ未知の物、あるいは及び腰の方が多いのではないでしょうか。
ユーザーがテレビやゲームをする時間を削ってまで、いわゆるCGM系コンテンツ、サービスである、SNS、blog、Twitterなどに時間を費やし、コミュニケーションや情報発信を楽しんでいるのが実状です。ここに効果的な対策が取れれば、アクセスを大きく増やし、目標に近づくことも可能かもしれません。
イベントの集客などでは、従来は新聞や雑誌への掲載、チラシの配布などが主な導線でしたが、今では「SNSとblogだけで、定員100人のイベントがすぐにいっぱいになった。」と言った話もよく聞きます。
マッシュアップコンテンツを用意するとか、リンクしやすいようなURLにするなど、テクニカルにすぐできることもありますし、何より、口コミを誘発するようなネタをウェブで提供していくことが大事になってきます。技術うんぬんよりも、まずはストーリーですね。
通販の成功は、経営者の意志から
2008年08月26日 09時31分
ネット上での通信販売に活路を見出そうとされるお客様が益々増えています。卸問屋さんが機能しなくなったとか、消費者の生の声を聞かないと製品開発も後手後手になってしまうとか、理由は様々ですが、とにかく直販の販売チャネルとして大いに期待を持って乗り出されるケースが多いです。
ただ、期待は強いのですが、「お店を一店舗オープンさせる」ということを安易に考えられてスタートするケースがとても多いです。戦略も戦術もないまま、ほんのわずかな費用でとにかくオープンさせて、じっと待っているというケースは最近では減りましたが、客商売であることを忘れて、商品をただ並べただけというケースはまだまだ見られます。しばらくたって、「まったく売れない・・・」という期待はずれに直面し、やがて撤退されるという場面が多々あります。
商品、広告、顧客対応、そしてウェブサイトの良し悪し。いかに魅力的な店舗にして、戦術を練って新規の顧客を呼び込み、感動を提供してリピーターになってもらうか。まずは戦略、そして全ての場面場面で戦術が必要ですし、緊張感のもとオペレーションを進めなくてはなりません。
個別のテクニックの前に、経営トップの強い意志がまず必要だと思います。
ブログを続ける効用と過去の資産活用
2008年08月13日 13時28分
手前味噌で恐縮なのですが、個人で書いている日記というかブログのエントリーが先日、1,000エントリーを超えました。サイト全体では1,200エントリーぐらいです。書いていることは日記の域を出ないのですが、自分自身が商品だと思って、ネット上における信頼創造装置のつもりで続けています。現在のドメインに変更してからはもうすぐ5年目になります。
主にウィークデイしか書いてないのですが、それでもこれだけ書き続けてくると、GoogleやYahoo!でのインデックス数も膨大になってきます。被リンク数もかなりの量に達しますので、いつの間にかGoogleではリンクレベルが5になっていました。商売ページじゃないんでもったいないですけど。
各検索エンジンでのインデックス数が増えてくると、サイト内リンクだけでもかなりのSEO効果が出始めます。特定の分野、特に自分が専門だと言える分野において地道に専門ブログを続けていけば、コンテンツ数が増えるに従い、強力な武器になることでしょう。
ネットにおいては、蓄積がものを言います。魅力的なコンテンツを作ったとしても、それは同じ時期に登場したコンテンツだけがライバルなのではなく、過去に蓄積された膨大なコンテンツと競合するのです。ということは、新しいコンテンツだけで勝負するのは今後益々不利になると考えたほうがいいでしょう。
新しいコンテンツだけ残して、過去のコンテンツを削除していくようなサイトを運営していて、「結果が出ない」という方がたまにいらっしゃいますが、相当不利な戦いを自ら選択していると言えます。
どちらかというと、過去の社内外のコンテンツ資産を発掘し、ネットに掲載していくぐらいの過去資産の活用が必要な時代です。
中小企業でもCGMは可能
2008年08月04日 11時03分
先日ご相談のあったお客様で、担当者の方も社長もかなり忙しく、なかなか良質なコンテンツを作れないというお悩みだった。Web標準に近いサイトにリニューアルし、CMSも整えた。運用を助けてくれる制作会社もある。ただ、コンテンツ、情報は集めるなり、何がしかのパワーが必要で、
「無理せず、日常の中から言葉にしていけばいいですよ」
と、アドバイスするのだが、習慣化、仕組み化しないとなかなか難しい。
この会社のビジネスは、ゆるくネットワーク化しているフリーの方々のプロデュースをするというもの。このフリーの方々は最近のことなので、各自けっこう活発にブログを使って情報発信していることがわかった。そこで、企業ウェブサイトの中に、このフリーの方々のブログのサマリー情報を自動で拾ってきて掲載するようにすれば、かなり面白く、かつ新鮮な情報コーナーになる。新たにコミュニティ性が増して、相互のつながりや、リアルなイベントへの発展など魅力的な展開になりそうだ。
企業がプラットフォームを提供して、お客様やパートナーの方々が利用する。それが普段の情報発信の延長で行われて負担が少なければなおいいだろう。ちょっとのアイデアと工夫で、それまでに比べて爆発的な量と濃さの情報を発信することも可能で、それをビジネスに大きくつなげることができる時代に僕たちは立っている。
ブログを実施する意味
2008年08月04日 10時49分
CMSが必要な状況で、Gofieldの場合は、僕らが慣れているMTなどをお薦めする場合が多いのですが、純粋に、「ブログ」の意味で、つまり、 Weblogの意味でお薦めもやっぱりします。テクニカル的にはSEOでの意味もあるのですが、小手先の検索エンジン上位をお薦めしているわけではありません。
いわゆるブログを書き続けるというのは、インターネット上の「個人、会社の信用創造装置」を回し続けることに他なりません。もちろん、以前から存在した「日記」を「ブログ化」するのもいいのですが。メリットとしての本質は、「個人、会社の信用創造装置」と意識すべきです。
ただ、万人に向かって信用を創造しようという人はいません。貴社の業界、取引先の業界など、何がしかセグメント化して進めていくのが効果的です。その分野の専門家、あるいは専門の勉強をしているんだというプロセスも含めて、「信用を創造」していくことが重要です。
そこに共感する人を地道に集めることのほうが、検索エンジンで上位に食い込むよりも大事なことかもしれませんよ。
理想的なウェブの運用体制
2008年07月22日 09時17分
よくご相談いただく言葉に、
「そんなこといったって、全部、私がやってるんで限界がありますよ!」
というのがある。まさにそのとおりなのだろう。なので、ウェブでの結果にも限界はあると認識してもらうしかない。夢の宝箱を見つけたのとは違うのだから。他には、
「私はそれでもういいんですけど、社長のOKが出ないんですよ。え?社長ですか?来月まで海外出張で戻ってきません。」
「このキャンペーンでいいのですが、来月まで営業会議はないので、実施するのは再来月ですかね。」
などなど。PDCAサイクルが一回転するのに半年ぐらいかかりそうだ・・・。こうなってくると、アクセス解析なども導入している意味が小さくなってくる。
それだけ困っていないというか、他の方法で満足されているということなので悪いことではない。
ただ、理想を言えば、ほど遠い。僕が考えるに、4種類の役割を持って運用をするのが理想。
1.決定権を持っている経営トップもしくはそれに順ずる人
2.プランニング含め、戦術を練ることのできる人
3.ルーチン的な作業を黙々と実施できる人
4.プロフェッショナルな作業を提供できる人
次回、具体的に掘り下げてみる。
ウェブサイト戦術の流れ
2008年07月14日 12時03分
ウェブサイトをどうやって改善していけばいいかは何度も何度も相談を受けることでもあるので、あらためて簡単に整理します。もちろん、ケースバイケースですし、下記要素以外にも細やかにいろいろ対応が必要です。アウトソーシングで切り抜けることもありますし、やはり社内でやらなければならないことも多々あるでしょう。
■前準備
1.目的をはっきりさせる
・資料請求(営業見込み客の獲得)なのか、ブランド価値向上なのか?はたまた?
・エリアはどこに絞るか、商品は何に絞るか、対象は誰に絞るか?
2.アクセス解析の仕組みを徹底的に導入
・行っていく施策が正しかったかどうかの分析が必要です。
3.体制の準備
・目的に向かってホームページを運用していく社内外の体制を確認します。
4.Web標準化
・施策が最大限に活きてくるように、ウェブサイトをWeb標準化します。
・検索エンジン対策としても重要です。
■戦術の流れ
1.外部からの流入量を増やします。
・SEO対策
・リスティング広告(Google Adwordsなど)
・アフィリエイト
・リンク依頼
・バズマーケティング
・プレスリリース(ネット上+記者クラブへの投げ込みなど)
2.入ってきた見込み客に何がしかのアクションをおこしてもらいます。
・目的に向かって誘導するページの作成(LPO)
・相手別ページ
・適切なキャッチコピー
・わかりやすい、資料請求フォーム
・ハードルの低い構成(いきなり売りつけない)
・値段よりも、「情報」を伝える。
・モノよりも「人」を伝える。
3.資料請求なりをしてくれたお客様候補をお客様にする仕組みを作ります。
・資料送付
・メールニュース
・季節のはがき送付
・電話
・訪問
戦略七分、戦術三分
2008年07月07日 11時57分
戦略七分、戦術三分、という言い方がありますが、戦略が間違ったままではどんなに最新の、最善の戦術を駆使したところで結果が出ない場合が多いです。主に、企業のウェブ担当者の方は、「戦術面」を勉強し、外部の協力も得ながら実行していくわけですが、着手した段階で、「七分」は失敗しているとしたらどうでしょう。
では、戦略は誰が担当するのでしょうか?
それは経営者になります。経営者が的確な戦略を描いて、組織の末端まで浸透を図り、その上で現場の方々が戦術を実行していくことが重要です。
では、ウェブの世界において、戦略とはどういったことでしょうか?
様々な要因があり、かつ企業によっても違うのですが、もっとも大事なことは、圧倒的シェア一位とか、超大手企業でもない限りにおいては、戦う場所の選択が重要です。ネットは確かに資本力の小さい企業でも参入できる戦場ですが、一瞬で比較される、検索されるという意味では、「インターネット」という大舞台に出て行くわけですから狭いエリアで局地戦を仕掛けるのもわきまえていないと難しくなります。
例えば、一般のどこにでも売っている書籍を販売しようと思っても、確かに本屋を作るまではすぐにできるでしょうが、大手のアマゾンなどと競争にさらされることになります。というか、競争している実感も無いまま終わるでしょう。
大手が参入してこないカテゴリー、まだまだ圧倒的一位が存在しない商材を選んで、しかも局地戦、局地戦を展開し、狭い範囲からじわじわやっていくのが正しい戦略といえます。どんなに商品が良くても、大手と同じ土俵で、大手と同じやり方で挑んでは失敗するのはリアルもネットも同じです。
売れる言葉の重要性
2008年07月01日 17時07分
ネット系の雑誌でも売れる言葉の重要性が叫ばれています。SEOにしても他のマーケティングにしてもテクニックを超えたレベルで先に「言葉」が大事です。「言葉」を無視しては達成する成果も少なくなってしまうでしょう。
GoogleとYahoo!における最近のSEO対策の重要度リストがネットで出回っていますが、TITLEタグの重要性がどちらでも共通しています。キーワード選びこそそうなってくると大事ではあるのですが、TITLE内の言葉選び、また検索結果に表示された場合のMETAタグ内の情報など、やはり言葉が最重要です。
キーワードをたどってやってきた相手を明確にして、その方の目的をきちんと頭に入れて、その目的を達成するための情報を発信せねばなりません。ただ、情報までたどり着いてもらうためには誘導する「言葉」が大事です。「センスの無い担当者が言葉を選ぶと無理だ・・・」と思われるかもしれませんが、インターネットのよいところは結果が仮説を下回ったら、分析した上で、新たな「言葉」に切り替えたり、二つの言葉を同時に比べたりといった効果検証が容易なことです。
恐れずに、仮説検証を繰り返して、ゴールにまい進いたしましょう。
ネガティブ情報を迎え撃つ情報発信力
2008年06月26日 14時15分
最近は、携帯、PC問わず、ネットの負の面ばかり取り上げるニュースが多く、実際、様々な規制が検討されている。「ネットはやっぱり怖い」とか「ネットは悪意に満ちている」などと思ってしまいそうな流れでもある。
企業のウェブサイト運営でも特に情報発信に力を入れてない企業様からは、
「まぁ、あるだけでいいんですよ」
という消極的な声も聞こえる。それはそれで真実だろう。ただ、ある企業で、ちょっとした商品の欠陥があった際、まずウェブサイトできちんと情報発信を積極的に行ったことで、早々に沈静化したことがあった。
事業を行っていれば、どうしても大小の失敗は発生する。その際、いかにきちんと情報発信をするかが問われるのは昨今の企業不祥事を見ていてもあきらかだ。隠蔽などを行おうとすれば、噂や憶測も含めて負の再生産が行われ、実態以上に企業はダメージを受ける。
また、何の根拠も無いことで商品や企業ブランドが狙われることもあるかもしれない。その際、普段からきちんと情報発信を積極的に進め、ネット内において一定のプレゼンスを行っておかないといけない。いざというときに急に慌ててみても、その「商品名」「ブランド名」で検索したら、ネガティブな情報が上位に並び、真実を述べたい企業発の情報は「ランク外」になるだけである。
ネットはコミュニケーション手段
2008年06月17日 10時14分
お客様でない社外の人、つまりあまり僕たちの仕事に直接関わってない人と話をする時に、
「森田さんはIT業界ですけど、今はどんなパソコンがいいんですか?」
などと質問されることがある。僕自身は元々パソコンやワークステーションを売っていたのでそこそこ会話のネタもあるから話が続くけど、普通のウェブ制作会社の方は返事に困るだろう。ウェブは確かに「IT」を駆使したサービスだけど、「IT業界」の中のどこに位置づけるかなかなか難しい。
インターネットの進化が急速に進んだわけだが、ハードウェアやソフトウェア、ネットワーク自体は僕が15年前にコンピュータ業界で営業をやっていた時とそんなに変わらない。つまり、文房具としての「パソコン」や「ネット」は本質的には変わってないと思う。
ところが、コミュニケーション手段としての「ネット」は大いに進化した。地球の裏側の人とTwitterで微妙な距離感を楽しめるし、SNSやブログ、MLを駆使することでそれまで実現不可能な人の量と同時にコンタクトポイントを持つことが可能になった。映像や写真も手軽に届けることができる。汗をかいて出歩くよりも、家の中で引き篭もっていた方が、社会の多くの人と接することが可能かもしれない。
そういう意味ではネットの現在の役割は、文房具としての役割以上に、電話や手紙といった通信の部分が強い。もちろん、テレビや雑誌といった媒体の意味合いもあるが、「媒体」であることを意識しすぎて、「通信」、すなわち「コミュニケーション手段」の部分を軽んじてしまうと、インターネットの効果を充分に体感できないことになるだろう。
CMS導入はメリットだらけ
2008年06月09日 14時03分
このウェブサイトの運営はもちろん一人で行っている。
ウェブの中における一定のプレゼンスは今の時代には必要と考えているし、勉強をしていく中でのアウトプットの場として自分のメディアを持っていくことはとても重要だ。
ただ、これを自分でHTMLから書いていたのでは、正直持たない。ブログ時代が到来したからこそできる運営管理だ。広い意味でCMSを導入することには多大なメリットがある。僕の場合、MTを選択しているのは、
下記の理由による。
・簡単に更新できること
・更新したことを広く伝達できること
(Ping、RSSなど)
・MT以外は触らないでも可能なこと
(デザイン変更以外はここ3年間、まったく触っていない)
・ユーザビリティが高いこと
・SEOが効くこと
・エントリー自体をデータベースとして活用できること
企業においても運用コストを激減させながらも効果を出すには、CMSの導入が重要な検討ポイントになるだろう。
ネット口コミの使用感
2008年06月09日 14時02分
お客様と話していて、特に経営者の方々に、インターネットの利用がほとんどない方がいらっしゃいます。それ自体はよくあることなのですが、それでいて、ネットでのビジネス展開にことのほか高い期待を抱いてられるのが気がかりです。相手を知らずして、適正なジャッジができるのでしょうか?
ある程度使われている方も、今後、まだまだ様々な新しい要素が増えてくるネットの現状に関し、ある程度の使用感は持っていないと、投資自体が無駄になったり、遠回りしたりということがあるやもしれません。部下任せにせず、一度は挑戦し、なんとなくでいいので使用感を体感してはどうでしょうか?
特に、最近ではネットの特性ともいえる、「口コミ」の力を増幅されるサービスが増えています。Web2.0という言葉でくくると得体の知れないものになりますが、僕たち、Gofieldのメンバーなどにお問い合わせいただければ、すぐに出向いてご説明しますので、ぜひ一度ハードルを飛び越えてみてください。ブログだけが全てではありませんよ。
・mixiなどのSNS
・ソーシャルブックマークサービス
・ニコニコ動画
・ブロガー向けイベント
・Twitter
地方における口コミ誘発
2008年05月26日 18時39分
全国的な展開を図る、例えばナショナルプロダクトメーカーが最近では主にブログを利用した口コミ誘発的な施策を打つことが多くなってきた。当初見られた、半分やらせっぽいものは影を潜めて、あきらかにタイアップとわかる手法をとるとか、アルファブロガーなど、有名なブロガー向けに製品発表をしたり。サンプル申し込みの条件で、「ブログを開設していること」というようなものも出ている。
では、地方で、かつその地方だけのローカルな戦略をとっている企業はどういう手法が使えるだろうか?
最近では、mixiなどでも地方としてセグメントされたコミュニティもそこそこ登録者があるし、「ローカル」をターゲットにしたブログサイトも出てきている。こういうところから戦術を練るのもひとつだろう。また、地方新聞サイトなどは、有力な媒体だ。
ただ、やはり前提として、企業自体の情報発信力が低い段階では口コミ誘発は起きない。まずは企業自身、特に経営者や製品、サービスの責任者が背水の陣で濃厚な情報を発信し、ネット内におけるプレゼンスを高め、その後、地方における「ハブ」になっている情報発信者とリアルも含めて懇意となり、ネットワークを地道に拡げていくのが最善の策だ。近道はなかなかないと思ったほうが良い。
想いの共有、共感
2008年05月17日 21時14分
高度経済成長期のやり方そのままでは成功しない時代になってきたことは、僕らはバブル崩壊前後から気がついている。ただ、気がついていながら、次の目標とするモデルが見つからず、長い長いトンネルに入っている。中小企業のオーナーの方々や、老舗のメーカーの方々と話していても、「もう昔のやり方は通用しない、問屋も頼りにならない・・・」と嘆かれる方が多い。
その活路としてインターネットを考えられる方が多いのだけど、そこは情報が一瞬で比較される世界。中途半端な気持ちと、中途半端なコンテンツ、情報では結果を何も残せないまま苦しさが増すばかりだろう。
では、どういうスタンスで臨めばいいのか。
僕自身にもしっかりとした答えがないのが本音なのだけど、時代を大局視点、鳥の目できちんと掴み、俯瞰して、その上での局所対応が必要なんじゃないだろうか。経営の本質であるのだけど、なかなかできない。まして、ウェブを戦略の中心に置かずに、戦術の一方法と考えていると、そもそも難しいだろう。
今の時代は僕なりの肌に感じることを述べると、これまでになく、「想いの共有、共感」が大事になってきているように思う。単に情報が多いとか新鮮であるだけではだめで、そこに魂のこもった想いがあって、かつターゲットユーザーがその想いに共感できないとなかなか成果はでないんじゃないだろうか。
そういうことをずーっと昔からやっている人も、企業もいる。僕らはその想いの深さと、僕らにも必要であることを気づいてないだけだったのかもしれない。
ウェブ時代の自社ウェブサイト
2008年05月12日 08時28分
現代はまさにウェブ時代です。「はぁ?」と思った経営者の方は要注意。ネットでの時間活用の多い若手社員は、間違いなく「ウェブ時代」を突き進んでいると思ったほうがいいです。彼らは高校時代、学生時代からネットがある環境で育っているのですから。中年になってワープロが出てきた世代とは別物と思わなくてはいけません。
最近では梅田望夫さんをはじめとしたエバンジェリストによって、ウェブ時代の生き方がなにかと語られています。「ウェブ時代5つの定理」という本も出ており、これまでの価値観とはまったく違った若手が増えていると思うべきです。
そういう時代背景にあって、自分の会社のウェブサイトが、「前時代」的であったらどうでしょうか?その若手はずっとあなたの会社で働く意欲を持つでしょうか?
「うちの会社のウェブってどうしようもないんだよねぇー。俺が言ってもしょうがないんだけど。」
という感じで無力感をもたれますよ。ウェブは会社パンフのネット版ではありません。しかも見た目だけいいものでは意味がありません。経営の本質を理解した上で戦略的に活用するインフラと言えます。
自社のウェブを軽視すると、社員の未来への活力を削ぐことになるやもしれません。
情報発信力を鍛え上げる
2008年04月23日 18時01分
僕たちがお手伝いしているお客様に、中国デザイン専門学校様があります。お付き合いが始まって既に6年目に入り、その過程で議論を重ね、ウェブサイト戦略を練り、想いを形にしてきました。
もっともここ数年で変化したのが、先生方の「情報発信力」です。
最新情報や更新情報としての学校の旬な話題は当たり前として、各学科の先生方による、より現場の空気が伝わるコンテンツや、校長先生の学生たちを思いやる温かい話題などその更新頻度は目を見張るものがあります。
学内外の話題に対してアンテナを張り巡らせ感度を高めて、情報を求めてやってきた方々に届けようという先生方の日々の努力が結実しています。また、情報発信に足る話題を「作っていく」ことにも学生と共に熱心なご様子です。積極的にコンテストに応募したり、企業の方々とコラボしたりと。
制作会社任せでは限界があります。うまく仕組み化して、関係者の感度を高め、情報発信力を鍛え上げましょう。
戦略以前のウェブサイト
2008年04月14日 16時51分
ウェブサイトをどうにかして売り上げ貢献させたい、強力なツール化したいというお話はよくいただきます。「では」と現状のウェブサイトを拝見すると、数秒で問題点が判明します。ほぼ瞬間。
・ウェブ標準化に遠い。
・アクセス解析の準備がされていない。
このあたりは、前々から書いていることですが、他には下記のようなこと。
・デザインレベルが信頼感を得るための最低水準に遠い
・発信している情報が、目的と大きくかけ離れている。量も少ない。質も低い。
・少ない人員体制に比べて、CMSなど情報発信し続けられるようなツールがない。
・使い勝手が著しく悪い、ユーザビリティが低い。
このあたりが整っていない間は、まずこの改善のリニューアル提案に入ります。どんなに素晴らしい経営戦略を持っていても小手先でいじったレベルではウェブ戦略まで追いつかないのです。
逆にこのあたりが整っていると、僕らとしても「気合」を入れて分析に入ります。基本はできているわけですから、そのプラットフォームを使って「勝てる」サイトにチューニング。もちろんその前に経営者の方と入念に面談をさせていただき、その想いを共有します。その上で足りない要素、チャレンジすべき施策を洗い出して、優先度を検討します。段階的に施策を実施し、仮説を検証していくにしたがい結果がついてきて、お客様の目標値も高くなってきます。そうなると僕らもさらに「気合」を入れなくてはいけません。
僕が毎朝早起きして体力を増強し集中力を高め、その上で勉強時間を確保しているのも、僕達のお客様のレベルがどんどん高くなって目標が次々に実現しているので、僕達に求めるレベルが日々高度になってきているからです。今後も宜しくお願い申し上げます。
問屋に頼らない道を選択
2008年04月08日 13時24分
従来問屋さん向けの取引主体で商売をされていたメーカーの方々から、最近よくご相談をいただく。問屋さん自体の業績が悪化して撤退されるパターンも多く、安心して仕事ができないというのがひとつの理由。また問屋さんの先のお客様がまったく見えず、商品開発の参考になる情報が入ってこないという弊害。このままでは先細りで、不安に感じる中で、可能性を求めてインターネットでの何がしかの展開をと検討されるケース。
問屋の方々の中にも中抜きされないように様々な取り組みをされているところは多いのだが、特に地方のメーカーの方々にとっては直接的なお客様へのアプローチが必須だと思いを強くされているようだ。
ただ、メーカーサイドにとっては相手が小売だろうが、エンドのお客様だろうがこれまでの商売のやり方とはまったく異なるマーケティング手法であり、アプローチ方法になる。インターネットは魔法の道具ではないので、商売の基本の再構築がやはり必要だ。
うまく外部のアドバイスなり、アウトソースできる部分を利用して、仮説検証を繰り返し、自社にノウハウを蓄積していくことが大事になってくる。
コンテンツに魂を込めよ
2008年03月31日 13時42分
前々回の「「我が社には情報がない」という思い込み」で、社内に情報はいくらでもある、それこそうじゃうじゃある、というようなことを書いた。(ちょっと違うが)
ただ、闇雲に「情報」を発信しまくっていいものではない。「情報」を集めることは貪欲に進めればいいが、その「情報」をどのように加工し、編集し、発信するかは注意が必要だ。ここで思い出して欲しいのは、リニューアル前にやって欲しい前提条件のひとつ、
・ゴール設定
言い換えれば目的の設定だ。
先日、「麺通団団長」で有名な田尾さんとシンポジウムをご一緒する機会があったのだけど、田尾さんも力説されていた。手段ばかりの話になって、目的がないことが多い。「誰を、どうしたいのか?」という部分が抜け落ちている。「商店街活性化」とか「地域活性化」とか。
5W1Hとまでは言わないまでも、せめて、「誰を、どうしたいのか?」は必要だ。このゴール設定がありさえすれば、その後の作業は明確だ。明確だが簡単ではない。集まった「情報」に対し、ゴール設定、目的にあわせて「魂を込める」必要がある。
シンポジウムが終わってから、講師控え室で田尾さんに質問した。
「その魂を込める作業が誰にでもはできんですよね。できる人少ないですよね」
「そやなぁ。だからそういう時は自分達で全部やろうと思わんと、外から連れてこなな」
そうなのである。残念ながらこの「魂を込める」作業は誰にでもできるわけではない。運がよければ社内にいる場合もあるだろうが、いなければウェブ制作会社に相談することになる。が、ウェブ制作会社にもいない場合が多い。GofieldではGofield内の精鋭を出すこともあるが、人数が限られていることもあり、パートナーの編集者に依頼する場合もある。
いずれにせよ、「いなければ、外から連れてくる」が原則。といいつつ、「できる」「できない」の判断は必要なわけで、これには日頃から良質なコンテンツに慣れ親しみ、研究しておく必要がある。でないと、出来上がったコンテンツに魂が入ってるかどうかの判断もできないし。
「魂を込める」作業は他の力を借りるにせよ、借りないにせよ険しい道ではあるのだ。
Web標準化がひとつのヤマ場
2008年03月24日 09時20分
中小企業のオーナーの方のご相談を受ける機会が多いのですが、最近実感するのは、ある程度の危機感を前提に、オーナーの方ご自身が真剣にウェブ戦略に関して取り組んでいるということです。ステージの最初は、オーナーの方がウェブ制作の勉強を重ねて、サイト作成を進めておられます。先日もある工務店様の豊富なコンテンツを前に素晴らしいなと実感しました。
サイト改善の4つの前提の中で、「目的の明確化」「体制の構築」「アクセス解析の準備」はわりとスムーズに進むのですが、「Web標準化」は、やはりハードルが高いとのこと。それまで学習されてきたことを根本からひっくり返されるように感じるとのこと。これは僕も過去に体験しているので想像できます。
GofieldではW3Cが提唱する XHTMLとCSS(スタイルシート)を使用した「Web標準」に沿ってコーディングを行います。「Web標準」でのコーディングを行うことによって、SEO(検索エンジン最適化)、Webサイトの軽量化、メンテナンス性の向上、アクセシビリティの向上等、様々な効果を期待することができます。
より戦術的な施策を実行しようとした場合、やはり「Web標準」であることが前提になります。施策の効果を最大化し、その分析をするには、「Web標準」で作成しておきグレーな要素を排除せねばなりません。
「Web標準」への移行段階で、さらに勉強を重ねるか、一部だけでも制作会社に外注するか。決断のポイントです。
「我が社には情報がない」という思い込み
2008年03月24日 09時17分
SEO対策などと言うまでもなく、ウェブサイトを作って何がしかの目的に向かって進むためには、「情報発信」はやることが決定している。決定しているはずなのだけど・・・。
中小企業のオーナーの方々とウェブサイトの活用に関して会話することが多いのだがサイトの目的やゴールをひととおりお聞きして、具体的な戦術面の話を進めている時、僕は小手先の技術よりも、きちんとユーザーが求める「情報」を発信していくことが最も重要なのだと訴える。検索エンジンを利用して辿り着いたユーザーの方々が欲しいのはその「検索キーワード」にマッチした、問題を解決してくれる「情報」だ。
ところが、オーナーの方々が最初に発声する一言は、
「いやぁ、我が社には発信するほどの情報がありませんよ・・・」。
本来なら、
「もうウェブサイトで何か戦略を考えるのは辞めにしてはどうですか?」
というべきだろうか。そこは僕も笑顔を保って具体的な例をあげ続ける。
・商品に関しての開発秘話
・従業員に対して思っていること
・従業員の皆さんの日常
・会社の歴史、思い入れ
・その業界のプロとしての裏ネタ
・用語集やFAQ
・お客様の声
ここまで話してくると社長の顔も変わってくる。そういうことならいくらでも「情報」があるんだなと納得顔。
コンテンツを増やしたなら、ログ解析を進めて、どういう話題が対象顧客のニーズにマッチしているか検証していくことになる。
目標設定は資料請求数だけでなく・・・
2008年02月06日 11時54分
ウェブ戦略を語る上で、ゴール設定の重要性を以前書きましたが、これはウェブに特化したことではなく、何がしかのビジネス戦略では当然のことですね。ところが、そのゴール設定がないままに、
「いいデザインにしたい」
「ライバルに負けたくない」
というような抽象的な目標のままスタートを切る例が後を絶ちません。そこを具体化していくことが重要で、それが僕らの仕事でもあるのですが、数値化までには苦労することも多いです。なんとか、
「ウェブ関連の問い合わせ件数、前年度比倍増。それに伴う売り上げ3倍増」
と目標をたてます。実際、ウェブでの当面の目標である資料請求数などが設定しやすいですが、ビジネスとしては、「そこから達成される具体的な契約成立数」まで数値で目標を設定しておき、「資料請求数」から「契約成立数」への転換率も重要視すべきです。1件あたりの契約に伴う「粗利益の率」も把握しておく必要があります。
目標が設定されると、いよいよ具体的な戦術を駆使することになります。ただその前に、戦術が効果的に作用しているかどうか、他の事前準備の3つ、
・ウェブ標準化
・アクセス解析の準備
・社内の体制整備
が整っていることが前提です。
ゴール設定の重要性
2008年01月24日 21時46分
ウェブ戦略を語る前に準備しておく4つの重要なことは以前のエントリー、「ウェブ戦略を検討する前に必ずしておくこと」で書きました。
本日、某社に出向いてまったく新規のヒアリングを行いましたが、先方の社長が具体的な目標を紙に書き出して用意していてくれました。しかも、ひとつひとつの項目に対して数値目標を明示くださいました。対話の中で僕の頭はぐるぐる回転して、様々なアイデアと課題が浮かびました。次回提案予定ですが、より濃い、実践的な提案ができると確信しています。何度か会食の席などでご一緒する機会のあった方なのですが、本日は「さすがだ!」と思い知らされました。
一報、どんなに議論を重ねてみても目標設定ができないお客様もいらっしゃいます。こちらが先方のビジネスの背景や競合情報などを分析して、「ウェブの役割はかくかくしかじかで、目標はこういうところですか?」と確認してみても、暖簾に腕押し的返事しか来ない方もあります。その時その時でゴールがぶれているように感じますが、何より、ウェブ戦略に対して真剣なステージまで来ていないのでしょう。その場合は真剣になってもらうことが僕達の仕事になるわけです。
いずれにせよ、ゴール設定は4つの重要な前準備の中でも最も大事です。皆さんも真剣に考えてみてください。
中小企業におけるウェブサイト戦略
2008年01月23日 18時56分
こんにちは、森田です。Gofieldでは、大都市圏を中心としたナショナルブランドの大企業様の案件と、香川を中心とした中小企業様の案件と両方携わっています。大企業様においては、「専任担当者」もいれば、その方も元々ウェブ制作会社出身だったりということで、ディレクションのレベルも高いことが多いです。
ところが、地方の中小企業様にそれと同じことを求めてもやはり無理があります。中小企業の担当者様にはウェブ以外にもミッションがある方が多く、一所懸命勉強をされる方もいらっしゃいますが、大半の方はなかなか時間が取れないのです。
僕達はそこで「構成案」「デザインサンプル」などをあらかじめ用意しておき、少しでも担当者の方の負担が減るお手伝いをしています。かといって、僕らがその部分をアウトソースすることでコストがあがっては本末転倒。そのあたりの効率的な仕組み化を僕達が実現していかねばなりません。
具体的なディレクター作業だけではなく、改善テーマ、戦略立案こそが僕達の使命と自覚して、皆様のお手伝いにまい進してまいります。
ウェブサイトにかける情熱
2008年01月17日 19時59分
こんばんは。森田です。
月に二回ほど中小企業基盤整備機構のアドバイザーとして、主に中小企業の方のウェブサイト戦略、ホームページ改善などの相談をさせていただいております。毎回、真剣に悩んだ末に相談に来られる方が多く、僕も毎時間、毎分が真剣勝負と感じます。
その関連もあって主に中小企業の方々対象の、「インターネット活用講座」と題したようなセミナーの講師も担当させていただくのですが、そこでも経営者の方々の情熱が伝わってまいります。
ある10人以下のIT企業のウェブ戦略の立案と具体的な戦術の行使の担当としてコンサルティングに臨んだことがありますが、当初は結果を懐疑的に見ていたその会社の社長も、目に見えて増える資料請求数に意を決し、プロモーション費用を大幅に拡大、それまで月に30件程度だった資料請求数が、300件まで増加しました。できあがった見込み客のリストに基づき、的確な営業フォローをネットと営業担当者とで進めた結果、受注拡大が実現しました。
ウェブサイトを営業ツールとしても重視する姿勢は、社員数の少ない企業様ほど気づかれており、なんとかしたいと感じられているようです。もちろん大企業においては専従者もいて予算はかけられていると思いますが。
感じるのは、社員数が10人以上、300人以下の規模の会社様においてはあまりウェブサイトを重視されていないのではないかということ。今の時代ですから、見栄えのいい、それなりに情報をそろえたウェブサイトにはしているのですが、機能としては会社パンフの域を出ないものが多いです。
ウェブサイトを強力な営業戦略ツールとして機能させることを一度検討してみてはいかがでしょうか?アプローチは山ほどありますし、予算をかけなくてもまずはやるべきことはたくさんあるはずです。
ブログは検索エンジン対策か?
2008年01月10日 17時31分
よく、SEOについて聞かれて、一般論から入ろうとすると、
「もっと具体的な即効性のあるテクニック教えてくれませんか?」
とリクエストされます。ところが、それって検索エンジン各社との相変わらずのイタチごっこをするだけになるやもしれませんよ。
本来の検索エンジン対策と言うのは、検索エンジンの目指すところを理解して、検索エンジンが喜んで自社のサイトをそのキーワードで上位に表示したくなるように持っていくことです。
「そのキーワードなら、我々のサイトをトップにしておけば、来訪者はみんな大満足で帰っていきますよ!!」
と、嘘偽りなく猛進することだと思うのです。それは、コモディティ化せずに、スペシャリストとしてその分野で価値ある情報を発信し続けることです。誰が見ても納得の真剣なコンテンツでなければ駄目です。事前の準備として、ウェブ標準で作っておくことや、ユーザビリティ対策、的確なナビゲーションはもちろん必要ですが。
大量の、洗練されたコンテンツを発信するには、ブログのようなCMSを使うことが簡単だと言う意味で検索エンジン対策にはなると思います。大事なのは、検索エンジンの使命を理解することです。
と、書いてますが、僕個人のメインのブログは、コモディティ化してるかも・・・。まぁ、個人の日記だからいいのか・・・。
ウェブ戦略を検討する前に必ずしておくこと
2008年01月08日 15時11分
ウェブ戦略を検討する前に必ずしておくことがあります。まずはここから押さえていきましょう。
大きく、4つあると考えます。
1.ウェブ標準化
2.アクセス解析の準備
3.ゴール設定
4.社内の体制整備
ウェブ標準化。これができてないと、いくら戦略戦術をたてても、その仮説がどうだったかの検証フェーズで正確性が落ちます。これからは方言で書くのではなく、標準語で情報発信をしていきましょう。
次に、アクセス解析の準備ですが、これも検証フェーズに必須です。結果だけを見るのではなく、ユーザーの行動履歴も含めた各プロセスを検証することが大事です。予算が許すなら詳細な分析ができるものを準備したいところです。
ゴール設定。これは「何を当たり前のことを!」と思われるかもしれませんが、お客様によっては「なんでしょうねぇ?」と即答できない方が多いです。即答される方でも「今思いついたんじゃないんですか?」というレベルのご返事がほとんど。もちろん、ウェブサイトには多面的なゴールがある場合もありますが、やはり数値化できるようなゴールがあったほうが戦術立案も具体的になってきます。もしゴールが複数あるなら、複数のドメインでサイト分散させるのも方法のひとつかもしれません。
そして社内の体制整備です。できれば専属の担当者をおいて欲しいところですが、これはゴールへの期待値と比例するかもしれません。咥えて重要なのが経営者や権限を持っている人の理解です。ここが曖昧なままですと、いくらデータに基づいた戦略、戦術を繰り広げても、実際の行動に移せなくなります。
理想を掲げる前に、まずは、
1.ウェブ標準化
2.アクセス解析の準備
3.ゴール設定
4.社内の体制整備
を整備しましょう。