ウェブとかあれこれ

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情報発信力を鍛え上げる

僕たちがお手伝いしているお客様に、中国デザイン専門学校様があります。お付き合いが始まって既に6年目に入り、その過程で議論を重ね、ウェブサイト戦略を練り、想いを形にしてきました。

もっともここ数年で変化したのが、先生方の「情報発信力」です。

最新情報や更新情報としての学校の旬な話題は当たり前として、各学科の先生方による、より現場の空気が伝わるコンテンツや、校長先生の学生たちを思いやる温かい話題などその更新頻度は目を見張るものがあります。

学内外の話題に対してアンテナを張り巡らせ感度を高めて、情報を求めてやってきた方々に届けようという先生方の日々の努力が結実しています。また、情報発信に足る話題を「作っていく」ことにも学生と共に熱心なご様子です。積極的にコンテストに応募したり、企業の方々とコラボしたりと。

制作会社任せでは限界があります。うまく仕組み化して、関係者の感度を高め、情報発信力を鍛え上げましょう。

戦略以前のウェブサイト

ウェブサイトをどうにかして売り上げ貢献させたい、強力なツール化したいというお話はよくいただきます。「では」と現状のウェブサイトを拝見すると、数秒で問題点が判明します。ほぼ瞬間。

・ウェブ標準化に遠い。
・アクセス解析の準備がされていない。

このあたりは、前々から書いていることですが、他には下記のようなこと。

・デザインレベルが信頼感を得るための最低水準に遠い
・発信している情報が、目的と大きくかけ離れている。量も少ない。質も低い。
・少ない人員体制に比べて、CMSなど情報発信し続けられるようなツールがない。
・使い勝手が著しく悪い、ユーザビリティが低い。

このあたりが整っていない間は、まずこの改善のリニューアル提案に入ります。どんなに素晴らしい経営戦略を持っていても小手先でいじったレベルではウェブ戦略まで追いつかないのです。

逆にこのあたりが整っていると、僕らとしても「気合」を入れて分析に入ります。基本はできているわけですから、そのプラットフォームを使って「勝てる」サイトにチューニング。もちろんその前に経営者の方と入念に面談をさせていただき、その想いを共有します。その上で足りない要素、チャレンジすべき施策を洗い出して、優先度を検討します。段階的に施策を実施し、仮説を検証していくにしたがい結果がついてきて、お客様の目標値も高くなってきます。そうなると僕らもさらに「気合」を入れなくてはいけません。

僕が毎朝早起きして体力を増強し集中力を高め、その上で勉強時間を確保しているのも、僕達のお客様のレベルがどんどん高くなって目標が次々に実現しているので、僕達に求めるレベルが日々高度になってきているからです。今後も宜しくお願い申し上げます。

問屋に頼らない道を選択

従来問屋さん向けの取引主体で商売をされていたメーカーの方々から、最近よくご相談をいただく。問屋さん自体の業績が悪化して撤退されるパターンも多く、安心して仕事ができないというのがひとつの理由。また問屋さんの先のお客様がまったく見えず、商品開発の参考になる情報が入ってこないという弊害。このままでは先細りで、不安に感じる中で、可能性を求めてインターネットでの何がしかの展開をと検討されるケース。

問屋の方々の中にも中抜きされないように様々な取り組みをされているところは多いのだが、特に地方のメーカーの方々にとっては直接的なお客様へのアプローチが必須だと思いを強くされているようだ。

ただ、メーカーサイドにとっては相手が小売だろうが、エンドのお客様だろうがこれまでの商売のやり方とはまったく異なるマーケティング手法であり、アプローチ方法になる。インターネットは魔法の道具ではないので、商売の基本の再構築がやはり必要だ。

うまく外部のアドバイスなり、アウトソースできる部分を利用して、仮説検証を繰り返し、自社にノウハウを蓄積していくことが大事になってくる。

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