放浪コラム

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体力を増強する(3)

僕はもともと持久力がないというか、弱いです。50m走など短距離はクラスでも学年でも中学3年までトップでしたし、同じく瞬発力を必要とするものは走り幅跳びにしても垂直ジャンプにしてもだいたい一番。ただ、肩が弱く、遠投系、そして持久力系は弱かったです。それでも1,500m走ぐらいはなんとか無理すれば走れたのですが、基本的に駄目。

部活は瞬発力系の柔道。練習においては「かかり稽古」など、嫌でも持久力が強化される練習もあったのですが、どっちかというと、ここ一番の一本勝ち狙いの僕は持久力よりも、技の切れを磨くのに熱心でした。

大学に入って登山にのめりこんでからは、自分の持久力の無さを痛感することになります。ただ、山は体力だけで登るものではなく、ペースをコントロールしながら、体と対話しつつ頭で登るもの。時間がかかりそうなら、もっと早く移動開始すればいいし、無理そうなら手前の小屋で泊まればよいわけです。山は逃げません。

ましてや、グループで登る場合は、これはもう、体力云々ではなく、プロジェクトマネジメントの世界。参加者が、無事に、楽しく、登って帰るというプロジェクト。各人のスキルや体調を考え、環境条件を頭に入れ、ペース配分しつつ、プロジェクトを進めます。ただ、僕も若かったし、プロジェクトマネジメントのなんたるかもわかっていなかった20代は無謀な登山も多く、遭難しなくてよかったなというぐらい失敗登山が多かったです。それゆえ、単独登山が好きでした。今ならもっと上手にグループでも登れるだろうなぁ。

さて、そんな元々持久力に自信が無い僕で、もう一生持久力がアップすることはないだろうと昨年の秋までは考えていたのですが、習慣とは恐ろしい。週に 3,4回のペースで、そんなに距離走っていないというのに、着実に持久力がアップしていると感じます。走るための筋肉が強化されていることもあるので、一概には言えませんが、5kmほどをノンストップで息も切れずに走るなんて事はほんと考えられなかったのです。

こういう経験は大いに自信につながります。多少仕事のストレスがあったって、「僕は大丈夫」と思えるエネルギーになります。そして体力の増強は、集中力のアップにつながります。疲れが少なくなることと、走って気分転換ができることでストレス耐性も確実にアップしているようです。

繰り返しになりますが、「習慣」にすることが最も重要です。これが最強です。そして、一緒にその習慣を楽しむ仲間を見つけましょう。僕の場合は、走る仲間が全国にたくさんいて、みんながSNSなどを通じて繋がっています。これは習慣が崩れそうな時などありがたい存在です。

何歳からでも、何十キロの体重からでも遅くはないと思います。ぜひ何かにチャレンジしてみてください。

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