放浪コラム

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非婚時代

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これも1998年のエッセイ。いろんなこと書いてるな、俺。




先日、徳島の友人の所に行ったら既にワインが入っていていい気分でご夫婦で酔ってらっしゃる。つられて僕も飲んでしまった。まったく僕にとっては理想のご夫婦という感じなのだが、本人たちは「そうでもない」という。相手に不満は無いのだが、制度自体に不備を感じるというのだ。

この二人が先日、共通の友人が開催する「非婚を祝う会」に出席してきたというので興味深く話を聞いた。女性の方が自営で書店を経営されていて、男性も個性的な実業家。お二人が経済的にも自立しているからできる形態かもしれません。で、その祝う会はというと、みんな仮装で出席していて心からお祝いしているのが写真からも分かる。非婚と言ってもどうもこのお二人は「事実婚」のよう。入籍しないのだからどちらかの姓が変る事も無い。子供も産むだろうということだが、それが理由で入籍という事もないそうだ。

そこまで話が進んで友人夫婦(アツアツの)女性の方がポロっと一言。

「結婚はやっぱり破局のはじまりよー。」

パートナーの前でよく言うなぁという感じだが、結婚は相手との一対一の関係ではなく、結局家も絡んだ契約の話というのだ。男女の問題以上に束縛が多くなる。そのことがパートナーとの関係も悪化させる・・・。

ちなみに僕は結婚において「男女別性」は選択の一つとして早く採用すべきだと思っている。事実婚も法律的に不利な点を減らしてあげるべきだろう。そういう柔軟な結婚形態が増えていけば本来の「非婚」も減っていくのではないか。

「男女別性など日本の伝統に反している!!」

という固いやつがいるが、江戸時代以前はそれが当然だったのだ。僕は平安時代の通い婚が一番えんちゃうかなぁとうっとりしている。

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