放浪コラム

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オフロードバイクは走るよ

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これも1998年。熱いこと書いてるな。この時のバイクは2000年に売られていきました。





久しぶりにオフロードバイクが手元にやってきた。「YAMAHA DT125R」。学生時代に乗っていた「KAWASAKI KMX125」を義理の兄貴に売り払って以来である。正確には会社所有の社用車になるのだが、まぁ自由に乗ってよい。普段は自転車はおろか歩くことさえほとんどしない、田舎の車社会にどっぷり漬かっているので、バイクの乗り方も忘れていた。乗る前に頭で思いだそうと考えたが、重いだせん。ままよ、と飛び乗ってみると体は覚えているんですよね。アクセルの具合も、クラッチの切り方も体重ののせ方も7年ブランクあっても関係ない。

ところで、僕の住んでる四国は林道天国だ。全国のオフローダーが夏休みともなると大挙して押しかける。北海道を目指すライダーとはまた違った雰囲気である。有名なところでは「剣山スーパー林道」という全長80km以上のロングダートがある。小さいタンクのバイクではガス欠と隣り合わせのロングランだ。フラットな地面なので高速のギアが使えないわけではないが、そこはダートなので気は抜けない。事故も毎年多発している。

ところで、四国の林道は大半が「林業の為の林道」であるのは事実なのだが、そういう産業用林道はほとんど進入禁止になっている。で、オープンしているダート林道はスーパー林道をはじめとして、「観光用林道」が多い。

「工事のための林道」も多い。これは「工事用アクセスルート」としての林道というわけではなく、「地元の土建屋さんにお金を落としてあげるために税金を投入するために、必要かどうかよく分からんけど、まぁ、線引きやすいし、いっとこかぁ」という林道だ。これは台風が来るたびに通行止めにして改修工事もできるようなやわな設計なので、あとあと「税金を使って工事をする」のが簡単になるのだ。これで山村の土建屋さんは食いっぱぐれがなくなる。どんな山の中でも土建屋さんだけはちゃんとある。

そんな林道に心を浮付かせて通っているのだから、僕も弱い人間だ。片棒担いでいる。野外で遊ぼうと思うと釣りにせよ、バイクにせよ、山スキーにせよどんなに、「ローインパクト」と心がけても「公共事業」などで間接的に自然を痛めつけているのだろう。これは永遠のジレンマだ。ただ、「お前のエゴちゃうの?!」と言われても今はオフロードバイクで自然の中に無理に作られた林道に出かけて行ってしまう。だって、まだ数日目やもん。しゃーないやん。

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