11/152013

高松などの地方都市の魅力ってなんだろう?

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先日のFM高松出演時にパーソナリティのアケミさんから、

「高松に戻ってきてみて、どこが素晴らしいと感じたんですか?」

という問いかけをいただいて、その場では

「自然が近いこと。コンパクトなマチなこと。そこそこ賑やかなこと。」

という趣旨の話をだらだらとしてしまいました。こういう感じ方はその個人が置かれた年齢や立ち位置で変化する価値観なんで、僕自身も今の想いと言うよりは、17年前から13年前あたりの自分を思い出しつつ喋ったわけです。

今はどうかと言うと、実は正直なところわかりません。最近では東京だけでなくほとんど出張もしなくなりまして高松に引きこもってるので比較のしようがないんですよね。たまに外からやってきた人の感想を聞くぐらいで。まぁ、それでいいんですけど(笑)

家族や事業、ウルトラマラソンなどに興味を集中させているのも原因かもしれません。


好きですよ。僕はこの高松が。

で、無理やりに一般的な価値観を推論してみます。日本の地域を大雑把に、

・大都市
・地方都市
・農村、漁村地域

と分けた場合、それぞれにデメリットと言うべき問題や課題もあれば、メリットと言うべき資源や魅力があるわけです。で、ある地域では不足しているものが、他の地域では過剰に存在していたりします。

高松は地方都市にあたりますね。元々兼ね備えている資源や魅力としては、

・ゆとりある空間や働き方
・比較的広い住空間
・一定のコミュニティ的紐帯
・自然との近さ

などがあります。これに加えてコンパクトがゆえに、農村・漁村地域との距離も近いので、本来農村・漁村地域の資源、魅力である

・自然
・食料等の資源
・ゆっくり流れる時間

などもすぐに体験できたりするわけです。朝の9時に出て9時半に柏原渓谷着いて遊んで、帰りに谷岡食堂よって、14時には家に着いてる、とか。午前中に男木島行って遊んで食べて、13時のフェリーで帰ってきて13時半には仕事に戻ってる、とか。

また最近では、本来は大都市の資源であり魅力であるところの

・文化やファッション
・情報や知識

といったものが、インターネットの活用や、格安航空も含めた飛行機による移動の手軽さなどでだんだん不足感を感じなくなってきているかもしれません。昔ほどの枯渇感はないですよね。文化やファッション、情報や知識などの第一次資源が必ずしも大都市発とは限らず、地方発であることも価値観の多様化により増えてきてますし。

つまり、地方都市の問題・課題である

・産業の衰退
・景観破壊や虫食い開発
・中心部空洞化

などのデメリットよりも、大都市的メリット、農村・漁村的メリットも内包しつつある地方都市のメリットが勝ってきているのかもしれません。

ただし、大都市の最大の資源・魅力であるところの

・経済活力

だけは、やっぱり取り込んだりすることは難しいし、格差が大きいと思います。高松に移住を考えられる人の最大のハードルは仕事です。

そういう意味では、活力ある高松ならではの仕事を作ることのできる起業家が移住したり、地元で生まれてくることが大事だなぁと感じます。

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