Gofield.com編集長の弁

「ぼくがぼくであること」と「きのう、火星に行った。」は読んだほうがいい。大人もこどもも。

僕をTwitterやFacebookでウォッチしてくれている人は感づいてると思いますが、僕は最近小学校高学年あたりの子供たちが読む児童文学にけっこうはまってます。

今、子育て中の人も、そうでない人も、かつて少年少女だったみんなが楽しめる世界だなぁとあらためて実感しています。ほんとおすすめですよ。

最初は、自分が昔読んだ「チョコレート戦争」を買ってきて、さりげなく「いつか息子が読めばいいなぁ」程度でおいておいたんですが、自分があらためて読んだら面白くって、幅を拡げていったのです。

チョコレート戦争 (新・名作の愛蔵版)
大石 真
理論社
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以前も紹介しましたが、「二分間の冒険」をはじめとした岡田淳さんの本は久しぶりのどはまりで、もうほとんど読んでしまいました。小学生の日常の延長の不思議な世界の話なんですが、どれも最後までドキドキ。「二分間の冒険」が一番好きですが、短編集的な「放課後の時間割」や「雨やどりはすべり台の下で」もいいですね。

二分間の冒険 (偕成社文庫)
岡田 淳
偕成社
売り上げランキング: 4252


最近読んだ本でスカッとしたのは、山中恒さんの「 ぼくがぼくであること」です。優等生ばかりの兄妹の中でいまいちの僕。お母さんからガミガミ言われてる様はまるで我が家の息子そっくりなんですが、ある夏の家出をきっかけに、ある少女と出会い、事件に巻き込まれ・・・。後半ではほんとたくましい少年に成長していきます。

ぼくがぼくであること (岩波少年文庫 86)
山中 恒
岩波書店
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笹生陽子さんの「きのう、火星に行った。」も「ぼくがぼくであること」とはまたちょっと違うパターンの少年の成長物語です。「友だちはいらない。やる気もない。」という意味では9歳の壁で心をクールにガードを始めた少年期の特有のパターンの代表みたいな主人公。その主人公の成長物語なんですが、脇役の少年、少女もいい味を出してて、最後の場面の爽快感はそれが単なる「連合体育大会のハードル種目」とは思えないぐらいの盛り上がり。

きのう、火星に行った。 (講談社文庫)
笹生 陽子
講談社
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ほんとどの話に共通しているのは、少年たちの成長の物語。少年が子供から大人への階段をあがっていくというのは、どんなスペクタクルなドラマよりもなんだか感動するんですよねぇ。

僕自身がいつまでも少年時代を懐かしむ傾向があるのも事実ですが、やはり最近では息子にダブってしまいます。彼自身はまだ「葛藤の一歩前」って感じなんですけど、たまに見せる反抗的態度など「おぉ、きたきた!」と逆に嬉しかったりするほど。

子供たちがいつか読んでくれたらなぁと買い始めた児童文学ですが、当面は僕が楽しむことが続きそうです。

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ベンチャー企業経営者はマージナルマン

前回の投稿、

ここを暮らしの拠点と決めたものが、自分のまちを振り返る重要性

を書いたけど、逆に現代では「ノマドワーカー」という言葉に代表されるようにオフィスも持たず、場合によっては定住さえせず、シェアハウスや友人宅を渡り歩いての働き方、生き方も可能になってきた。「個人」というものをしっかり持っていて、無駄を排除してネットをうまく活用していけば豊なライフスタイルが実現できる。

独身ならなんの問題もないだろうけど、家族の理解が得られてればそれはそれでいい。実際、僕の友人にはそういうノマド的なライフスタイルを選んでるやつが何人かいて、今回の原発事故をきっかけに西日本に移住したり、避難ついでに家族全員でスキルアップのためフィリピンに語学留学してその後海外移住を検討している家族もあったり。

それをけっこう羨ましく思ってる僕がいるのも事実。

そういうロマというかジプシーのように、漂泊の中で生きる生活。

日本には律令制度が確立してきたあとも、それに従わず、わりと自由に生きていた人たちがいた。実際は、飢饉や戦に負けた結果として放浪し、定住をしなかった人も多いのだろうけど。海の民や、山を拠点としていたサンカ、遊芸の民。歴史の教科書ではサラッとしか触れない多くの方々がイキイキと生活していたわけだ。

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辺界の輝き―日本文化の深層をゆく

沖浦和光さんと五木寛之さんは対談の中でそんなある意味「辺境」で生きてきた人々を、「辺界の民=マージナルマン」と位置づけ、どんなに輝いていたかを語っている。それはまさに「日本文化の深層」。

現代社会は、律令制度ではないけど、「トヨタ藩」「パナソニック藩」という感じで大企業を「藩」のように考える封建制度ともいえるので、サラリーマンじゃない野郎はマージナルマンかもしれない。零細企業なんかはどう考えたって「藩」じゃないからマージナルマン。そこの社長は「辺界の集団の頭領」ですな(笑)

僕自身、律令制度の本流である農民からははずれた職人の息子なので、まぁ、マージナルマンの素質はあるんだろう。

現代のマージナルマンは、ノマドワーカーだけじゃなくって、アーティストや職人、フリーター、ベンチャー企業経営者こそそうなんだと、ちょっと感じている。そして次代の日本の文化もそういうマージナルマンが担っているんだと信じている。

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ベイジン

ベイジン〈上〉 (幻冬舎文庫)
真山 仁
幻冬舎
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311以後、各所で話題になっていてすぐに買い求めたんだけど、そのまま積読にしておいたわけです。で、先週から週末にかけて隙間時間で読了。読み始めたらあっという間でした。

前半は日中ビジネス摩擦やら中国内の激しい権力闘争などがメインで、僕自身この小説の舞台でもある大連に関連会社を設立したこともあるので、ほんと自分のことのように引き込まれました。読んだあとなら中国進出考えなかったかも(笑)。その中国側の主役がまたかっこいい男で、日本側主役の技術顧問との間に芽生える友情と希望がメインテーマ。こういうパターンでなければ中国進出はうまくいかないですよ、ということが伝わってくるんだけど、まさにそうだよなぁ、けど、ものすごくエネルギー必要だよなぁ・・・というのが実感。

で、後半はもう気持ち悪いぐらい福島第一原発の事故の予言みたいな内容で、テレビで見まくった原発事故の様子がそこに書かれています。小説の中でも現場の作業員たちの壮絶な事故対応の様子が描かれていきますが、同時に4基の事故が起きた福島の現場はさらに鬼気迫り、かつ絶望的だったのだろうと、読んだ後ならさらに感じます。

小説の核電が事故を起こした理由、経緯はあたりまえだけど描かれています。ではなぜ福島で酷似した事故が起こったのかを僕たちは未来に向けてほんときちんと検証しなくてはいけないです。

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子供たちの時間 - 子育て中の方に、ぜひ読んで欲しい一冊です。

子供たちの時間
子供たちの時間
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橋口 譲二
小学館
売り上げランキング: 671075

昨晩、少々酔った頭で橋口 譲二さんの「子供たちの時間」を一気読み。読みながら、ニヤついていたので、かみさんはかなり怪しんでいた様子。けど、続けて読み始めたかみさんもニヤついてました(笑)

1999年に出版されたこの本は、その頃の5年生、6年生の子供たちに橋口さんが直接交渉して、モデルになってもらって、ポートレートを撮影し、かつ、インタビューした内容を綴ったもの。

僕が9歳からの子供たちの成長、そして父の役割を考えるのが生涯の研究テーマだということは何度かここでも書いてますが、ほんとそういう興味を満足させてくれただけでなく、純粋にその歳の少年に戻り楽しみ、また今後の我が家の子供たちのことを思って不安と責任感に包まれる一夜になりました。

朝食を赤裸々に書いてるのは面白いですね。あんまん2個、肉まん1個とかリアル。

総じて、みんな冷静に自分を分析してるなぁと感じました。それゆえに、親としていろいろ問われている感じになります。

辛い時の解決方法とか自分なりに持ってたり。ドアを蹴ったり、紙を切ったり、物にあたる子供たちが多いですね。みんな悩みながら生きてるなぁ。でも、それでいいんですよね。どんどんぶち当たって、当り散らせばいいと思います。

それでも、「リラックスする場所」という項目で、「自分の布団の中」っていうのを見るとドキッとします。

子供たちが将来、どんな大人になっていきたいか、っていう欄では、みんな、「やさしい大人」とか、「やりたいことをできる大人」「子供の気持ちが分かる大人」「納得できる大人」など、大人になってしまった僕にはなかなかショックな内容。

105人の子供たちの中には、ダウン症など、ハンディのある子や、どちやかの親をなくしている子、在日韓国人や、日系移民の子たちもいますが、みんなそこで自分自身を撮ってくれ!って感じで存在してる。ひとりひとりが、個なんだという大切な視点で橋口さんが接しているのですね。

あと、みんな秘密や内緒が多くていいですね。


今朝、パンをほお張ってる息子を、いろいろ考えながら見てると、

「うむ。こいつも秘密があって、いろいろ悩んでるんだろうな」

となんだか愛しくなりましたよ。


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までいの力

までいの力
までいの力
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SEEDS出版
SEEDS出版
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この本は、現在計画的避難が求められている、福島県の飯舘村のお話。出版自体は地震、事故発生前に進められていて、「はじめに」やカバーを除いて、3.11以前が前提の内容。

村が平成の大合併にのらずに、独自の未来を考え、「スローライフ」をスローガンにしようとした時に村の皆さん、なんかしっくりとこない。ある方が、

「スローライフって、『までい』ってごとなんじゃねーべか?」

と呟いたことから、飯舘村の「までいな村づくり」が始まった。

元々「までい」とは、「真手(まて)」で、両手、左右揃った手を意味し、丁寧に、心・愛をこめて、てまひまおしまず、もったいない、節約する、思いやりを持って、大切に・・・。というスローライフを超越した言葉なんだそうです。

本の中で紹介されているオリジナルな様々な「までい」な施策は、ほんとまぶしくって、イキイキとしていて、「美しい村」。コミュニティの単位などを考えてもある意味理想形だなぁ、と感じます。

それゆえに、今日現在の置かれている立場とのギャップがほんと凄まじい・・・。今朝も福島市に移る高校の寮に、家族と離れて引っ越す高校生のニュースが流れていたが、涙してしまう。

飯舘村の「までいの力」は、きっと今回の事態も乗り越えるだけのパワーがあると思う。しかし、それを僕たちも応援し、支えていかなければと思います。この本は販売収益が飯舘村復興に役立てられるので、まずは、日本の未来を歩んでいた飯舘村の「までいの力」を実感することから始めてはいかがでしょうか。

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二分間の冒険

二分間の冒険 (偕成社文庫)
岡田 淳
偕成社
売り上げランキング: 2649

読後感がこんなに爽やかで清々しいのはほんと久しぶりな気がします。

岡田淳さんの児童文学小説、「二分間の冒険」を読みました。

僕もかみさんも絵本だけでなく、児童文学がけっこう好きなのですが、息子がまだ小さいうちはもちろん絵本中心。その息子も三年生になり、そろそろ昔読んだ本などをいろいろまた探したりしていました。

偶然、岡田淳さんを知り、いくつかレビューなど読んでいて、これは・・・という感じでまずは「二分間の冒険」を買ったのです。

読み始めると、もうあっという間。導入部からスピード感ある展開にぐいぐい引き込まれます。僕自身が小学生の頃に戻って、冒険の世界を旅しているような不思議な感覚のまま話が展開しました。もちろんせつない恋心も思い出します(笑)。ほんとせつない・・・。

悟はふたつのマントを左の肩にかけ、右手でかおりの肩をだいた。

などのさりげない表現にドキドキしますね。「かおり」がだんだん、自分の初恋の女の子に思えてきます。いや、まじで。

この手のジャンルは海外のファンタジーノベルが圧倒的な量ありますが、今回、翻訳本にはない良さがほんと実感できました。日本の子供時代の延長の中の冒険で、読み終わると成長した主人公に共感しまくっている自分がいるんですよね。

まだ少年のあなたも、今少年の親になろうとしているあなた、そしてかつて少年だったあなたもぜひ読んでみませんか?

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しゃっくりがいこつ

なかなか思考した長文を書くモードにならないので、リアルな活動そのままの会社経営のこととか、ジョグのこととか中心になるんですが、ちょっと本の紹介など書きましょうかね。皆さんも愛読本として大人も手に入れるといいやつ紹介します。

しゃっくりがいこつ
しゃっくりがいこつ
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マージェリー カイラー
セーラー出版
売り上げランキング: 64047

この手の絵本が大好きで、かみさんも僕もついつい買って帰ります。かみさんのお母さんがいろんな絵本を買っては、保存しておいてくれて、我が家の子供たちは和歌山に帰省した時は目を輝かせて絵本を読むのですが、僕たちの子供たちもそんな風に、自分が読んだ本を子供たちに見せる時がくるのかなぁ。

我が家の子供たちは「殺人レストラン」などの小学校低学年向けおちゃらけスリラーが好きな時期なんですが、「がいこつ」とか「天狗」とか過剰反応で喜びます。大人の笑うツボと微妙に違うのが面白いですよね。

後半のしゃっくりをなんとかおばけと力をあわせて止めようとするところも面白いんですが、前半のがいこつの日常生活が見えるあたりが突っ込みどころも多くて僕は楽しめたり(笑)

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