04/012015

四万十のゲリラ医者、小笠原先生との出会い

いのちの仕舞い―四万十のゲリラ医者走る!
小笠原 望
春陽堂書店
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今から10年前にNPO法人どんぐりネットワークの代表というかピンチヒッターとして日本看護学会のシンポジウムに登壇したことがあります。2,000人ぐらいの看護師さんを前にした発表で、前にも後にも人前で喋った最大人数ですね(笑)

他の発表者はヴァイオリニストの川井郁子さん、さぬきの夢2000を開発した多田伸治さん、そして元高松赤十字病院で勤務されてて当時も今も四万十川のほとりの医院でかかりつけ医として在宅医療を実施している小笠原先生でした。そうそうたるメンバーで、僕なんかが混じってしまうとパネルディスカッションにならないと思うんですが、なんとか大役こなしました。

この時の小笠原先生との出会いがその後の僕の人生の伏線になったと思います。先生ご自身の温かいユーモアあふれるお話も感動したんですが、控え室で優しい口調で会話していただいたこと、一生の宝です。

医療法人大野内科(小笠原先生の医院)

高齢者見守りサービスをやろうと思ったとき、最初に考えたのが小笠原先生の本を今一度読んでみようということでした。

この「いのちの仕舞い―四万十のゲリラ医者走る!」は小笠原先生の日々の出来事をたんたんと語っているだけなのですが、その中でおじいちゃん、おばあちゃん、そのご家族との触れ合い、看護師さんとの温かい会話など、愛情あふれる時間が流れていて、正直、こんなお医者さんがいる四万十市がうらやましいと感じました。僕のほうがだいぶ若造のくせに、死ぬときは小笠原先生に看取ってもらいたい、と思うほどです。

今から僕が医学の道に入るのは現実的ではないですが、何か僕にもできることがあるんじゃないかなと、真剣に考え始めたわけです。


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