04/032008

パラダイス鎖国

パラダイス鎖国 忘れられた大国・日本 (アスキー新書 54) (アスキー新書 54)
海部 美知
アスキー
売り上げランキング: 271
おすすめ度の平均: 4.5
5 学生にも読んでほしい一冊
4 印象的なタイトルの意味するところは・・・
5 価値ある問題提起
5 今の「日本」を言い当てている言葉
4 表現が秀逸です。

著者の海部さんのブログは僕も毎日読んでいるが、海部さんによれば、

パラダイス鎖国とは、「自国が住みやすくなりすぎ、外国のことに興味を持つ必要がなくなってしまった状態」である。

とのことだ。その昔、第三世界に競って旅をした僕だが、最初に欧米に向かわなかったのは「興味がなかった」のではなく、「とっておこう」という意味が強かった。元気で勇気のある若いうちは少々危ない中東やアフリカに出かけて、歳をとってからゆっくりアメリカやヨーロッパに行けばいいと思っていた。

で、実際、アメリカ、カナダには何度も出かけたし、仕事でも機会は多くなったが、僕の中でも興味のウェイトは小さくなっているような気がする。80年代の洋楽を聴き、ハリウッド映画にときめいた僕の世代でも広がっているのだろうか。

「住みやすい」という点では東京より香川であって、パラダイス四国だけどね。

それはともかく、Gofieldのソリューションもパラダイス鎖国どころか、パラダイス香川化が進んでいるけど、蒼天のソリューションはグローバル展開を狙っている。蒼天がもう一段階面白い展開が進めば、僕も「軽やかにグローバル化」を考えてみるかな。

日立時代は、大学、研究所向けのコンピュータ販売では政官財学の鉄のカーテンで「パラダイス鎖国」を謳歌していたのだけど、SGIに移ってからは、まるで自分が「ペリー提督」になったような気分で「開国要求」したもんだったなぁ。あれはあれで楽しい思い出。まだ小説書くには生々しいけど。

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