05/022008

ウェブ時代 5つの定理 この言葉が未来を切り開く!

ウェブ時代 5つの定理 この言葉が未来を切り開く!
梅田望夫
文藝春秋
売り上げランキング: 195
おすすめ度の平均: 4.0
5 感激する言葉の嵐。「世界を変える意思」を、未来から報告する見聞録。
3 代筆の限界か・・・
3 シリコンバレーの雰囲気を伝える本
4 起業家へのアドバイス
4 爽快な読後感

実はまだ全部読んでないんだけど、思うところ多くて、一回あげとこう。

梅田さんが集めた素敵な言葉の数々。仮にレバレッジリーディングでペンで線を引いて、折り目をつけながら読んでいたら、全ページに折り目をつけることになりかねない。僕は途中でやめて、この一冊を大事に、レバレッジブックとして何度も読み返すことに決めた。特に第二定理の「チーム力」の部分は今のGofieldにももっとも大事な部分で、僕のこれまでのビジネス人生においても最大の課題。瞬間、瞬間は案件の面白さや、メンバー構成の面白さで素敵なチームが編成されて、かつ威力を発揮したのだけど、永続するには何かが欠けていた。それを考え直すヒントが満載だ。これはまた書きたい。

今は第三定理の途中なんだけど、心に刻む言葉を。

インターネットが負けるほうに賭けるな。 - エリック・シュミット

僕は日立時代に、営業先の研究所の先生方、そしてそこで常駐していた日立の中でも異質なギークなエンジニアたちに影響されて、営業マンとしては異例の段階でメールアドレスを取得した。PCを売っていたのに、自分用のPCがなくて先輩SEのPCを一日に一回借りて、メールの送受信をやっていた。いまどきのメールソフトではなくって、Unix上のViっていうエディターで、一回一回メールサーバとコマンドでやりとりしながらだったと思う。これじゃぁだめだと思って、DOS/V陣営の営業なのに、すべての貯金とカードのキャッシングでMacを購入した。持ち運んで仕事をしたいと思ったので、ノートのMacもすぐに追加購入。おかげで貧乏だったけど、僕はその時から、

「インターネットが勝つほうに賭けていた」

んだと思う。実際、日立の営業においても、お客さんがたとのメールを使ったコミュニケーションや、情報の受発信で、圧倒的に有利にビジネスを進めることができたし、その後の転職にせよ、香川に戻っての仲間作りにせよ、1994年の段階でインターネットに賭けたのがすべて事の始まりだったと思う。

現在、インターネットを使った戦略的な施策を、お客様と共に考え、お客様のビジネスゴールを共に目指す仕事をしているが、インターネットが勝つほうに「本気」」で賭けているのは日本における商用インターネットの黎明期以前からさまざまな角度から携わってきた僕以外にはこの香川ではそうはいないと考えている。

そして僕の想いは、「お客様のビジネスゴール」だけでなく、けっこう本気で「世界をより良い場所に」、「日本をより良い場所に」、「香川をより良い場所に」するためにインターネットにさらに大きく「Bet」していこうと考え始めている。最近ずっと練っている「企み」はまさにそれだ。

著者である梅田さん、そして登場するシリコンバレーのビジョナリーたちとの本を通しての「対話」に時間がかかりすぎて、なかなか速読ができない本だ。ぜひ皆さんも買い求めて、「対話」を楽しんで欲しい。

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