06/032008

息子と語った夜

娘が体調を崩してまして。ですが、子どもことなのですぐ熱は下がって元気になりますが、甘える好意は普段以上。で、かみさん、つまりお母さん(ママ)を独占しようとします。いつもは呑気な息子も、なんか母親を取られるような思いになるのでしょう、こっちも普段以上に甘えます。で、取り合いして喧嘩になります。

我が家の息子(6歳)は、僕から見ても妹想いの優しい兄なのですが、時によっては「譲れない!!」モードになります。末っ子代表の僕からすれば、「おうおう、譲ってやったらどうや、お兄ちゃん。」と言ってしまいがちなのですが、これが兄の心を傷つけると思うので最近は自重しています。

で、本日もお母さんを取り合って、喧嘩。娘も元気になったのでシャワーだけ浴びようとしたんですが、息子が割って入って、大喧嘩。娘が体調いまいちなのは間違いないので、今日は僕もちょっと息子に我慢させてみようかと、行動に出てみました。

「今日は、郁(娘、3歳)は、病気なんだから譲ってやったらどう?」
「いやや!」
「お互いパニックやけど、今日は譲ろうよ。」
「いやや!」

いつになく、力ずくで僕の防衛ラインを突破しようとします。キックやらパンチやら。僕もちょっと意地になって今日は徹底して我慢させてみようと頑張ってみました。

号泣しながら、お母さんを求める息子。もちろんかわいそうだったんですが、話し合えないものか試みてみました。最後は、横四方固め(柔道の寝技)で押さえ込んで、

「もうあきらめろ。5分もしたら出てくるからそれからお母さんと風呂は入れよ」
「おとうさん、いけずや!」
「そうやなぁ、けど、いつかはお母さんよりも好きな女の子ができるんやから、まぁ、今日ぐらいええでないか」
「いやや!」
「けど、お母さんと結婚するわけにはいかんぞー」
「けど、こどものころはおかあさんといっしょにおってええんやぞ!」
(お、こいつなかなかうまい切りかえしやな)
「まぁなぁ。けど、そろそろたまにはお母さんがおらんでも我慢することもあってえんちゃうの」
「おれはおかあさんとはなれたくないんや!」
「そうやねぇ。けど、お父さんも結局おばあちゃんと離れて、18の時から一人暮らししたんぞ」
「えぇ?そうなん?」
「そやでぇ。で、21の時に同じ学校にお母さんがやってきて出会ったんだぞ」
「え?おかあさんはなんさい?」
「おかあさんは18歳やったなぁ」
「おかあさんのことかわいいとおもったん?」
「そうやでぇ」
「おかあさんは、おとうさんのことかっこいいとおもったんかなぁ」
「たぶんそうちゃんかなぁ。で、学校でてしばらくたって結婚したんや。」
「へえ!」
「お父さんもお母さんもおばあちゃんたちのところから離れたからであって、それで仲良くなったんや」
「そうかぁ!」
「結婚して、お父さんとお母さんはものすごく仲がよくって、しばらくしてかわいい赤ちゃんができたわけよ。」
「え?!それってひょっとしてオレ?」
「そうだよー」
「えぇ!?そうなん」
「で、その三年後にかわいい妹ができたわけよ」
「え?それがいくちゃんなん?」
「そうそう。」
「そうかぁ」
「いつかは、こうちゃんもかわいい女の子が見つかって、お母さんよりも好きになるんじゃないの?」
「えぇ、そうかなぁ(照)」


と、そんな会話がありました。実際は、パニックが収まって、ちょっと落ち着いて話をしただけなんですが、こういうことの積み重ねを今後もしていくのかなぁと思った夜でした。

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