03/072011

家で宿題はしない。教科書は持って帰らない。

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僕が私生活、特に家庭の中のことで懸念していることがひとつあります。教育問題です。僕とかみさんは育ちこそ違えど、同じ大学に通っていたことや、まぁ、好きで一緒にいることなどから価値観でダブっているところは多いのですが、こと、教育に関しては理想と現実があって、おそらく今後も衝突すると思うのですよ。

僕自身の中でも葛藤や矛盾があるんだから当たり前です。

「勉強なんかできんでもええぞ。人に迷惑かけず、自分の好きなことを探せ!」

とだけ言って育てたいところですが、息子の勉強を横で見ていて、

「おいおいおいおい。今のはないやろー。もっと考えなーよ。」

っぽいことはついつい口に出してイライラしてしまいます。なので、理想時の僕と、現実感に熱くなってる僕とでは対応が違うんですから、かみさんと揉めるのも、そして子供たちが戸惑うのも無理ないと思います。

そんな僕が指針にしながらもあまり言えない事があります。

・勉強は集中して学校だけで充分。それ以上やっても意味なし。
・宿題は学校で終わらせて来い。教科書も学校においておけ。

これは、僕の小中高、テスト期間中をのぞいて鉄則でした。(大学になるとさらにひどくなるわけですが(笑))

3月の頭から日経新聞の「私の履歴書」が安藤忠雄さんでして、その中で安藤さんも「家では学校の勉強をしない。教科書は学校においておく」を実践されていたようです。

いや、安藤忠雄さんがやってたんだから意味があるとかそういうつもりはないのですが、今日現在になっても僕はこの論は曲げる気ないんですよ。もちろん、もっともっと学校の延長の勉強を伸ばしたい場合は、家でやるのも塾に行くのも大いに結構。ただ、まずは基本は学校で集中して勉強することじゃないでしょうか。

特に小学校の間はスポーツや友人と遊ぶのもいいですし、本をたくさん読むのが大事なのではないかなと。学校のことは忘れて思いっきりこれまた集中して学校外を満喫して欲しいなぁって感覚です。

で、実際に僕は小学校高学年からずーっと学校に教科書は置きっぱなしだったわけです。国語、社会、理科などの読み物系は年度頭に読んでしまってるので、持って帰ってもしょうがないようなことを親には言っていたと思います。屁理屈だけは一人前でして。

するとある朝学校に行くと、机の中に教科書が一冊もない!

教室中探すと、先生の机の後ろの棚に綺麗に並べられているじゃないですか・・・。

先生に、

「あのー、すみませんが、その教科書・・・」

と話し出すか出さないかで平手打ち。これは思い出すだけで今でも腹が立ちますね(笑)

僕は「勉強に意味がない。なんか役に立つの?」ということを考えていたわけじゃなくって、学校の勉強は学校で集中して実施し、家ではそれ以外の勉強をしているつもりだったんですけどね。

と、ここにそんなことを書いてるのは、息子に対しては口に出せない僕の理想論だからでしょうなぁ。まぁ、息子も僕に似て屁理屈うまいから、自分なりの理論を構築してもらいましょう(笑)

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