07/162013

「メキシコの漁師」の生き方。それを続けるには?

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昔から出回ってる長いコピペなんだけど、コピペしますね。「メキシコの漁師」っていうやつです。見たことある人も多いでしょう。


メキシコの田舎町。海岸に小さなボートが停泊していた。

メキシコ人の漁師が小さな網に魚をとってきた。

その魚はなんとも生きがいい。それを見たアメリカ人旅行者は、

「すばらしい魚だね。どれくらいの時間、漁をしていたの」 と尋ねた。

すると漁師は

「そんなに長い時間じゃないよ」

と答えた。旅行者が

「もっと漁をしていたら、もっと魚が獲れたんだろうね。おしいなあ」

と言うと、

漁師は、自分と自分の家族が食べるにはこれで十分だと言った。

「それじゃあ、あまった時間でいったい何をするの」

と旅行者が聞くと、漁師は、

「日が高くなるまでゆっくり寝て、それから漁に出る。

戻ってきたら子どもと遊んで、女房とシエスタして。

夜になったら友達と一杯やって、ギターを弾いて、

歌をうたって...ああ、これでもう一日終わりだね」

すると旅行者はまじめな顔で漁師に向かってこう言った。

「ハーバード・ビジネス・スクールでMBAを取得した人間として、

きみにアドバイスしよう。いいかい、きみは毎日、もっと長い時間、

漁をするべきだ。 それであまった魚は売る。

お金が貯まったら大きな漁船を買う。

そうすると漁獲高は上がり、儲けも増える。

その儲けで漁船を2隻、3隻と増やしていくんだ。

やがて大漁船団ができるまでね。

そうしたら仲介人に魚を売るのはやめだ。

自前の水産品加工工場を建てて、そこに魚を入れる。

その頃にはきみはこのちっぽけな村を出てメキソコシティに引っ越し、

ロサンゼルス、ニューヨークへと進出していくだろう。

きみはマンハッタンのオフィスビルから企業の指揮をとるんだ」

漁師は尋ねた。

「そうなるまでにどれくらいかかるのかね」

「二〇年、いやおそらく二五年でそこまでいくね」

「それからどうなるの」

「それから? そのときは本当にすごいことになるよ」

と旅行者はにんまりと笑い、

「今度は株を売却して、きみは億万長者になるのさ」

「それで?」

「そうしたら引退して、海岸近くの小さな村に住んで、

日が高くなるまでゆっくり寝て、 日中は釣りをしたり、

子どもと遊んだり、奥さんとシエスタして過ごして、

夜になったら友達と一杯やって、ギターを弾いて、

歌をうたって過ごすんだ。 どうだい。すばらしいだろう」

「メキシコの漁師」と「アメリカ人の旅行者」。どっちが素晴らしいというわけではありません。

僕の場合、「アメリカ人の旅行者」のような感覚で20年以上冒険的な人生を過ごしてきました。結果は億万長者ではありませんが(笑)、いい経験を積んできたと思います。ある面満足です。

それまでも仕事以外の時間も充実させることには時間を使っていましたが、どっちかというとそれも経験を積むための作業だったと思います。

40歳を過ぎて感じているのは、今しか楽しめないことに関しては今楽しんでおきたいなということ。

無謀でもいいのでサロマ湖100kmウルトラマラソンに挑戦する。子供たちの成長を楽しみつつ一緒に遊んで学ぶ。Gofieldのメンバーが成長して大人の顔に変わっていくことを楽しむ。

こういうことは今しか楽しめないです。「メキシコの漁師」ほどではないですがバランスをとって生活しています。

しかし「メキシコの漁師」的なスタイルがこの先の不確実性の高い時代に安定しているとも思えません。なので、将来に向けたストックの積上げと、将来フローを産み続けるための仕組み構築にそこそこの時間を割いています。これはかなり危機感持って取り組んでいます。

それこそマイナスのフローにならないように健康な身体作りも続けます。定期的に棚卸、断捨離を実行して、将来にマイナスのフロー、ストックになる芽を摘んでいきます。

また子供は成長し巣立っていきますので、将来のための取り組みとしてはかみさんをまずは尊敬して、愛して、感謝することを重視しています。同じように親戚付き合い、地域コミュニティの中での居場所作りも大事です。昔のタイプの社縁ではないですが、Gofieldのメンバーや株主の方々とは想いの共有を強めて、いざという時の支えにお互いなるように努力します。

そんなこんなを、「メキシコの漁師」的なライフスタイルを送りつつも構築していってるというのが現在の僕なのかなと感じています。

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