07/212010

地域再生の罠

地域再生の罠 なぜ市民と地方は豊かになれないのか? (ちくま新書)
久繁 哲之介
筑摩書房
売り上げランキング: 464

この本を僕が読んだってだけで、「おいおい、冗談?ブラックユーモア?」っていう声が聞こえてきそうですが(汗)

「あの都市、活性化に成功したってホントなの?」

っていう帯のキャッチも「ギクッ!」っと来ますね(笑)

箱物中心、人に優しくない再生事業は必ず失敗する。前提としている「おやじの発想」がそもそも間違い。

筆者は宇都宮などの具体的な事例を挙げつつ地域衰退へと繋がる商店街再生事業を痛烈に批判する。

その上で、7つのビジョンを掲げる。

・私益より公益
・経済利益より人との交流
・立身出世より対等で心地よい交流
・器より市民が先に尊重される地域づくり
・市民の地域愛
・交流を促すスローフード
・心の拠り所となるスポーツクラブ、居場所

高松も圧倒的にオーバーストア地域。物販中心にことを進めるのは大変厳しい。交流したり、汗を流したり、学んだり、遊んだりという街づくりが必要だろう。進んでいることを急旋回させることは難しいとは思うけど、20年後も、30年後も愛される街づくりがぜひとも求められますね。


微力になればと僕も思うのですが、これがなかなか・・・(大汗)


まだ進んでいない高松の資源となるエリアとしては、サンポートの北エリアがあります。旅客ターミナル、シンボルタワーなどの北です。多目的広場も広義では含みます。

いつも行くたびに思うのですが、ここを海に隣接型の豊かな森にしてしまったらどうだろうと。屋島の水族館を移築するのもいいですし、臨海型のボールパークというのも面白いのですが、毎回、素晴らしい景色なのに、日影がなくって春夏秋は暑いし、冬は風がびゅーびゅー。ここが優しい森になって、美味しいオープンな感じのカフェがあって、海を見ながら木漏れ日の下で昼間っから麦酒なんて最高だと思うんですけどねぇ。

それで高松駅、築港駅から続くサンポートエリアのコンクリ、石の歩道やら広場やらも全部はがして、木を植えます。高松駅も、シンボルタワーも、海から見たら森の中に建ってる感じで。シーフロントの部分ももっと本気で木を植えて、森を作りましょう。

森の専門家にきちんと監修してもらって、香川の里山風景を向こう100年計画で作ってほしいなぁ。赤ちゃん連れの人やお年寄りが大変なので、コトデンは築港駅から延伸して、ミケイラあたりに小さなかわいい駅舎をひとつ。で、もっと延伸して高松マリーナあたりにも一駅作ってはどうでしょうか?路面電車的にでも。

もうあのエリアに、大規模な商業施設などは誘致しなくていいんじゃないかなぁ。

ってことを、なんとなく触りだけTwitterで呟いたら、かつてないほどのRTと返信をいただきました!

みんな「暑いなぁ・・・」と思ってたんですね。

市民みんなで政策をまとめていけるようになればと思います。ネットのツールとかうまく使って。それにはモデレータ能力がほんと問われますね。

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