08/312010

芸術士のいる保育所、行ってきましたよ

先日お伝えした、芸術士派遣事業活動報告展、「芸術士のいる保育所」は本日から。さっそく行ってきましたよ。9月5日(日)までですので、皆さんもぜひ。

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圧倒的迫力で迎えてくれる「おばけ」らしきもの。園児のみんなが共同で大きなものを作るってのは、すこぶる楽しそうです。

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展示は、子供たちの作った作品と、芸術士のみなさんのパネルを使った報告で構成されています。

各芸術士は、普段はそれぞれアーティストとして活動しているわけですが、保育所へは芸術士として出向きます。そこで保育士の先生方と共同で芸術活動を子供たちと繰り広げます。子供たちにとっては「げいじゅつし?」なわけで、たぶん「おもしろいせんせい」と認知されて愛されているのでしょうね。

パネル報告は丁寧に制作されていて、読み応え充分です。写真見て、解説を読んでるだけでも子供たちの様子がよくわかって、ほんとにやけてしまいます。周囲を見てみると、鑑賞しているおじさんも、おばさんも、おねえさんも、みんなニヤニヤしていますね(笑)。

と同時になんだか嬉しくなって、涙が出てきてしまいました。いろいろ政治にしろ、経済にしろ、そして子育ての現場や教育にしろ、暗いニュースが多くて、特に将来への明るい希望が持ちにくいことばかりが嘆かれているメディア。ところが、報告を読んでると、「うん。大丈夫だ。」を想えてくるのです。

若いアーティストが、若い保育士さんたちと苦労し、涙し、激論し、そして笑いあった結果がそこにあるわけですが、子供たちの無限の可能性に接して発見し、気付き、反応しあう現場。こんな光景があるならば全く問題ない。大丈夫だ。と想えてくるのです。

全国に先駆け英断してくださった高松市にはほんと子供たちの親としてもありがたいです。受け入れてくださっている保育園、保育所の方々、また、影で支えてくれたアーキペラゴの職員の皆さん、ありがとうございます。そして何より、毎晩遅くまで準備をしてくれている芸術士の皆さん、ありがとうございます。

正直なところ、僕自身は関わりが薄かったわけですが、現場の雰囲気を肌で感じ、娘のいきいきと語ることに接して、こんな素敵な事業はないなぁとつくづく感じています。これはぜひ全国に拡がってほしいですね。

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まちと、海。海の中にはちょっと危なそうな未知なる生命体がウヨウヨ。

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個性的な作品が集まりました。みんなの小さな手で作ったのですねー。

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大きな大きなアジサイ。どの芸術士の方も書いてましたが、「たぶん、2,3日はかかるだろうなぁ・・」と考えてたら、子供たちがすごいパワーで作り始めて、あっという間に完成度の高いところまで達するようですね。

僕たちはその集中力がどうしてなくなったのだろう。

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